ツボの話 今回は「ツボ」の話です。
鍼灸(はり・きゅう)では経穴(けいけつ)と呼ばれ、岩波国語辞典によれば、「こ
こと見込んだ所。急所。灸(きゅう)をすえて効果があがる所」となっています。基本 的な「ツボ」の数は約360余りですが,どんどん増える傾向にあります。「それは何 故か」ということはまた次の機会に説明したいと思います。 まず一般的に「ツボ」といって思いあたるのは,雑誌などで人の絵があり,そこに黒く
丸があって「ツボ」の名前が書かれている図ではないでしょうか。そして「頭がすっき りせず重いとき」・「目が疲れているとき」・「肩がつらいとき」とかにわけて、それ ぞれのときに押す「ツボ」の名前とその効果が説明されています。 「はんどケア」に見えるお客様のなかにも,目が疲れるので、そういう時の「ツボ」
である「合谷」や「曲池」(図参照)をずっと押していたら、少しも良くならないばか りか痣のようになってしまった、というケースもありました。 そういう事は以外と多 いのです。 そんな事が起こってしまうのは、昔から「鍼・灸・指圧」において、いろいろな病気
や、個々に異なる体調による「ツボ」の位置の変化、つまり心臓病の人の場合はこの「ツ ボ」がここに移動する、肝臓が良くないとこの「ツボ」はここになる。という様な微妙な 点を生徒に教えることが不可能だったためです。そこで登場するのが「経穴人形」といわ れる鍼灸独特の人体模型で、どこも悪いところのない理想的な人間がいると想定して、 理想的にはどこに「ツボ」があるかという基本を教えたわけです。 雑誌などでは教科書にある基本的な「ツボ」の場所と名称をそのまま記載しています。
当然個々の身体や、体調によって位置の異なる「ツボ」はそこにはありませんから、治る ものも治りません。 はんどケアでは経験豊かなスタッフがそれぞれのお客様の身体の状態を充分理解した
上で、トータルにバランス調節をするよう心がけていますので、その効果を十分実感し ていただけると思います。
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