ウォーハンマー


全長50〜200cm。日常で見かける金槌をそのまま大きくして、鎚頭の一方が鉤爪状の突起になったような形状をしています。

主として、歩兵が用いた為、柄が長いものが多いのですが、騎兵が馬上で使う80cm程の物もありました。これはホースマンズ・ハンマーと呼ばれました。

ウォーハンマーも、他の武器同様に時代と共にその形状を変化させていきました。

当初は歩兵用の武器として生み出された為、別項のパイクなどと同様に長い柄を持ち、全長で2m程もあるものがほとんどでした。

しかし、時代が進み、騎士達が重装甲化していくにつれて、打撃武器の需要が増えた際に、メイスやモーニングスター同様に、ウォーハンマーもその打撃武器としての特性に注目され、馬上で使うのに適した形へと変化していきます。

また、歩兵用のウォーハンマーの発展型としては、ベク・ド・コルバンがあります。

これは、フランス語で(鴉の嘴)という名が示すとおり、鎚頭よりも反対側の鉤詰状の部分をより鋭利に改良し、単なる打撃よりも貫通力を強化したものとなっており、重装甲の騎士に対する有効な武器となっていました。


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