浪漫倶楽部

(天野こずえ/エニックス)


エニックス出版の月刊誌、「ガンガン」誌上にて連載されていた、天野先生の初の長期連載作品です。

主人公の火鳥君は、中学2年生。
彼は校内で起こる不思議事件を解明するのが目的の「浪漫倶楽部」の部員だ。
実はこの火鳥君、普通の人の目には見えない存在(妖精とか)を見ることができる「セカンド・サイト」の持ち主だった!

彼は、ある出来事がきっかけで一人の女の子と出会う。その子が言うには、学校の裏山には、パワースポットと呼ばれる不思議な力があり、その力を抑えるため丘神石と呼ばれる不思議な岩で封印が施されているとのこと。彼女はその丘神石の精霊だった。

後に火鳥君から「コロン」という名前を与えられたこの女の子は、浪漫倶楽部のマスコット的な存在になっていきます(それに伴ってどんどんと幼児化していきますが・・・)。

基本的には学校(もしくはその周辺)での少し不思議な出来事を中心として進んでいきます。心があったかくなるようなお話が多い、名作です。
もっとも、ウチの弟に言わせると、こっぱずかしい台詞のオンパレードとのことですが・・・それはそれでよし!!(笑)

メインキャラは、浪漫倶楽部の部長・綾小路うど。
女性部員の橘月夜ちゃん。

そのほか、火鳥君の家族の人々(お父さんが力人=リキッド、お姉さんが真斗=マット・・・で火鳥君が泉行=線香、もうお解かりですね?)等、ひと癖もふた癖もあるサブキャラが物語を面白くしています。

僕が、天野先生の作品とであったのは、読みきりの「前夜祭」が初めてでした(短編集『夢空界』に収録されてます。いい作品ですよ!)。
その時からのファンです(以前にも似たようなこと書いたっけ・・・)。

現在は、コミックブレイド誌上で「アリア」を連載されていますが。これも浪漫倶楽部と同様のほんわかタイプのお話です。
こちらもオススメですので、一度見てみてはいかがでしょう?


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