パイク


3〜5m程もある長い柄の先に穂先が取り付けられた、歩兵用の槍です。

その歴史は古く、かのアレキサンダー大王の時代にまで遡ることが出来ます。

アレキサンダー大王率いるマケドニア軍の歩兵による密集戦術、マケドニアファランクスには欠かせない武器として歴史に登場します。

対騎兵用の武器であるこのパイクは、騎兵の最大の特徴である突進力を殺す事が出来るという利点があります。

その後、15世紀のスイス軍が、ヨーロッパ諸国ではじめて、このパイクを用いた戦闘を行い、当時イタリア最強といわれたミラノ騎兵を撃破しています。

これ以降、騎兵に対する有効な武器である事が広く認知され、ヨーロッパ諸国が、競ってパイク戦術を取り入れることとなるのです。


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