魔法先生 ネギま!

(赤松健/講談社)


ラブひなに続く赤松健先生の話題作。

ネギ・スプリングフィールドは、10歳の少年。

イギリスの魔法学校を飛び級で主席卒業した秀才だ。

そして、その卒業の際に出された修行の課題、それは、

『日本の女子中学校に行き、そこで先生をやること』

最強の魔法使いにして『サウザンドマスター』と呼ばれた父を目標に、赴任地である『麻帆良学園中等部』へとやってきたネギは、受け持ちの生徒たちと出会うのだが・・・。


一癖も、二癖もある、31人の女生徒達。

究極の「女の中に男が一人、ヤーイ♪」漫画である『ラブひな』を、遥かに超えるスケールで展開する今回の『ネギま!』

ハッキリ言って、裁ききれるはずがないと思っていました。

まだ連載途中なのですが、見せ場なり、サブキャラとしての登場なりしたキャラクターは半数ぐらいでしょうか(モブシーンは除く)。

メインはギャルゲーのフレームで構成されているのですが、最近はバトルものとしての側面も出てきた感があります。

・・・というか、「AIが止まらない!」の頃から、結構バトルの要素は描き込まれていたのですよね。

前回の『ラブひな』では、景太郎以外では瀬田さんぐらいしか男性キャラが存在せず(灰谷たちもほとんど登場せず、・・・まあ背景キャラとして通行人同然のキャラは結構いましたが)徹底したハーレムっぷりの構成でしたが、今回は小太郎や、フェイトのようなライバルキャラ(特に小太郎は今までの赤松作品には珍しいライバル兼親友系になりそう)や、主人公が目標とする、または主人公を導く大人たち(父であるナギや、高畑先生、木乃香の父である近衛 詠春といったキャラが頻繁に顔を出しているあたり、二匹目のドジョウではないことをアピールしているのかもしれません。

・・・もっとも、基本はドタバタラブコメ&お色気ギャグ漫画風味なのですが。

現時点(2004年11月27日時点)でお気に入りキャラは

前作のしのぶ系である『宮崎 のどか』本屋ちゃん

神鳴流剣士にして、呪術も使える烏族と人間のハーフ『桜咲 刹那』せっちゃん

そして系統的にはナデシコのルリ系の無感動系(最近は変わってきたけど)『綾瀬 夕映』ゆえっちの三人ですね。

・・・多分これからもっと増えるでしょうが。

実は、ネギの父ナギが、以前書いていた小説のキャラクターに激似でして、彼も同じ魔法剣士で、異なるのは二刀流使いという点ぐらいだったため、個人的に彼のこれからの出番に期待です。

また、少年の成長物語というのも好みの題材の一つなので、ネギ君にはこれからも頑張ってもらいたいなと思っています。

はてさて、どういう結末に向けて動いていくのでしょうか?

非常に楽しみな作品です!


BACK