ルパンV世 カリオストロの城


近年DVD化もされた、劇場用日本アニメの名作の一つ。

銀行からまんまと大金を盗み出したルパンと次元。しかしそれはゴート札と呼ばれる有名な偽札だった。

過去に失敗したゴート札の謎を再び解くべく、ルパン達はヨーロッパの小国・カリオストロ公国に向かう。

その途中で何者かに追われる少女を救うルパン。その少女はかつて傷を負ったルパンを救ってくれた、この国の大公の娘クラリス姫だった。

クラリスを救うべく、公国に潜む闇と対決するルパン。

ゴート札とは?

公国の宝とは?

そして、ルパンとクラリスのロマンスの結末は?

ラストにおける登場人物たちのやりとりは、まさに拍手モノです!


色あせないとは、この作品の為にある言葉だと思えるほど、現在見ても古臭さを感じさせません。

確かに、劇中の小道具を見れば、時代を感じさせますが、ストーリーといい、物語のテンポといい、台詞の妙といい、役者の演技といい、作画の丁寧さといい、使用された音楽の素晴らしさといい・・・長所を挙げれば、あげ切れません。

かつて、水野晴郎が「この作品には近年の日本映画には無くなったものがすべてある」とのコメントを出していましたが、まさにその通りだと。

アクションあり、謎解きあり、ロマンスありと、全てがバランスよく盛り込まれており、よくあるような作品の中でだれるところが無いのです。

以降の宮崎監督が指揮した作品の片鱗は、この作品から読み取る事ができます。

小手先だけの作品が多い昨今、名作と言うものは本当に生まれにくい世界となっています。

それは、長引く不況も影響しているのでしょうが、制作サイドの人材が不足しているのではないかと思われます。

模倣と、定番を繰り返すのではなく、革新的な作品で、かつ一部のマニアに受けるのではなく、万人に認められるような名作が現れない限り、また仮に現れたとしても、「カリオストロの城」はひとつの頂点として君臨していく事でしょう。


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