フォールチュン
全長70〜80cm。片刃で身幅の広い曲刀です。剣先の方が幅広かつ重量があり、片刃の鋭さも手伝って、断ち切ることに適した剣です。別名で、フォールション、またファルシオンとも呼ばれます。
ただし、ファイアーエムブレムで登場したファルシオンとは、名前が同じだけで別物です。
あちらのファルシオンは、イラストで見る限り、真っ直ぐに伸びた剣身の両刃剣です。
おそらくは、ロングソードなのだと思われます。
さて、現実世界において登場したフォールチュンは、その起源として、二つの説があります。
一つは、アラブなどのイスラム世界を起源とする説。もう一つは北欧をその発祥とする説です。
イスラム説は、十字軍遠征時に、イスラム世界の曲刀の技術が持ち帰られたとするもので、確かに曲刀を主武装としていたイスラムへ兵のことを考えると、それらしく感じます。
もう一方の北欧起源説は、北欧のナイフ、「サクス」が発展してフォールチュンとなったとしており、曲刀とはいえ、ほぼ直刀に近い形状の刀身と、剣先に行くに従い広くなる刃などには、確かに北欧系の剣の特徴が見て取れます。
いずれにせよ今後の研究が進めば明らかになっていく事でしょう。