CITY HUNTER
(北条司/集英社)
新宿駅の伝言板。そこに書かれた「X Y Z」の文字。
それは、依頼人が、彼らを呼ぶメッセージ。
都会の闇に潜み、法を超えて目的を果たす。
裏世界ナンバー1のスイーパー。
人呼んで「CITY HUNTER」
そう、「CAT’S EYE」と並ぶ、北条司先生の代表作、「CITY HUNTER」です。
じつは、この作品もアニメからのめりこんでいったくちです。
主人公・冴羽リョウ役を演じられた、神谷明さんの絶妙なアフレコに完全にまいりました。
もはや改めて説明するまでも無いであろうこの作品。
冴羽リョウは、普段はアパートの管理人。「新宿の種馬」「もっこりリョウちゃん」等といわれる3枚目キャラ。
ところが一度、シリアスになると、トコトンまでカッコいい!!
愛銃である、「コルトパイソン・357マグナム」を手に、どんな巨大な敵にも敢然と立ち向かう。
幼い頃の飛行機事故からたった一人で生き延び、中南米の小国でゲリラの一員として戦う事を余儀なくされ、そこで戦う術を学ぶ。父親同然の人物から裏切られ、麻薬の後遺症からも立ち直り、アメリカでのスイーパー時代を経て、今にいたるという、壮絶な過去をもちながら、明るくのーてんきに振舞っている。それは、能力的なものとは別の意味での強さだと思います。
優しく、強い。こんな兄貴なら是非ほしいものです。
もう一つ、この作品の魅力として、パートナーの槙村香の存在が挙げられます。
亡き兄の後を受けて、シティーハンターのアシスタントになった香ちゃんは、リョウに対して恋心を抱いています。
そして、手当たり次第に美人に手を出そうとする冴羽リョウにたいして、香ちゃんが振るうのがご存じ「100tハンマー」です。
このハンマー、驚くほどバリエーションが多く、その重さも様々です。
香ちゃんといえばハンマー。ハンマーといえば香ちゃん。という具合です。
この他にも「鐘突き棒タイプ」「鉄球タイプ」「刺付き鉄球タイプ(コンペイトウ・シリーズ)」など、その怒りの度合い、シチュエーションによって、いろいろなものが飛び出します。
全巻を振り返って、その種類を探してゆくだけでも楽しいと思いますよ。
今なお、TVスペシャルで新作アニメが放送されたりして、その人気の高さを改めて知ることが出来ます。
ルパン三世と並ぶ、日本テレビの看板作品ですね。
現在、「ANGEL HEART」という、パラレルワールドでの続編が連載されていますが、ハカりんとしては、直系の続編が見てみたいですね。