いわずとしれた大ベストセラー。発売前からAmazonでは売り上げ1位。私は翻訳が登場する前から読んでいたので,それほどミーハーだとは思っていませんが,これだけの騒ぎとなるとミーハーの一人でかまいません。以前,「Harry Potterとas though」というちょっとした投稿をしたことがあります。今回はもっと極端なようです。as though 290回 vs as if 16回 総語数が26万語とさらに増えていますので,1万語あたりの登場数は11.2とさがりましたが,それでも大変な数です。
さて,26万語にも及ぶ物語,児童文学とはいえ,1週間足らずで読み終えた人たちが世間にはたくさんいることを知って大変びっくりしました。私の感覚では英語上級者といえでも英文を読む速さは200語/分ぐらいだろうと思っていますが。(私がそうだから(^_^;;)高校生に至っては平均でも50語前後。すごく速くて120語ぐらいがせきの山ですが,中学生で読み終わったとか,聞くと,「本当に読んでいんのかよ?テストするぞ!」と脅かしたくなります。いずれにしろ発売が6月22日でなんとか10日ほどで読み終わりました。ちょうど英語クラブの発表が7月5日,6日でしたので,それに併せて,部員がチームを組んで,このthe Order of the Phoenixの一部をまとめることにしました。今回は,部員がまとめた11章までを記録しておきます。私はUK版を購入したのですが,同僚がUS版を購入して,そのUS版にはchapter毎に簡単なイラストがあり,一部そのイラストの影響を強く受けています。あしからず…
1章 Dudley Demented (取り乱したダドリー)
夏休み真っ盛り。しかし,Harryの気は晴れない。おじさん夫婦の目を盗んで庭の木の陰で横になるHarry.誰からも連絡がないことにいらだつHarry.不良グループのリーダーとなったDudleyは今日も弱いものいじめ。散歩に出かけたHarryは偶然Dudleyが家に帰るのに出くわす。その帰路,二人はDementorに襲われ,思わずHarryは魔法を使ってしまう。
2章 A Peck of Owls(ふくろうたちの訪問)
この事件で近所のFigg夫妻がDumbledoreに頼まれてHarryのことを見守っていたことを知る。
Dudleyが怪我をしたことをしたおじさん夫婦はカンカン!反発したハリーは「出て行く」と言い出すが,そこにふくろう便。魔法省からで,「規則を犯したので放校にし,つえは直ちに廃棄する」というもの。続いて,Arthur Weasleyから「Dumbledoreがなんとかするのでおとなしくしているように」さらに魔法省から「処罰は延期。公聴会を開く」Dursley夫妻にDementorの話やVoldemortの話をする。そんなおり,Aunt Petunia宛にHowler(叫びの手紙?)が届く。それを聞いたおばさんはハリーが家にいることを許す。
3章 The Advance Guard(前衛部隊)
なんの連絡もないことに怒ったHarryは状況をただすためにSirius, Ron, Hermioneに手紙を出す。
Dursley家が外出すると,夜中に階下で人の気配がする。なにかと思って階段を下りていくと暗闇にLupinを中心とした魔法使いの一団がいた。
やがて,OKのでた部隊は決死の覚悟で本部への移動を始める。Tonksがハリーの荷物を持って先頭を飛び,(姿を見えなくした?)ハリーはその後ろを飛んでいく。寒く凍えた旅行のあとthe Order of the Phoenixの本部に到着する。
4章 Number Twelve, Grimmauld Place(グリモールド,12番地)
11番地13番地の間に古びたドアが現れ中に入る。Mrs. Weasleyが出迎えてくれ静かに部屋を移動。ちょっとでも触れると部屋中叫び声で一杯になる。ロン,ハーマイオニーと再会。今まで連絡をくれなかった二人にハリーは怒り爆発。ロンの兄,Fred and GeorgeはExtendable Earsという盗み聞きをする機械を利用,階下の話を聞こうとするがうまくいかない。Weasley家ではCharlieはOrderに入団,Percyは魔法省で出世をめざして親の反感をかっている。彼らの話からVoldemortは復活していないことに魔法省もマスコミしようとしていることを知る。
大人たちの会議は終了,夕食が始まる。
(これはハリーポターを全く知らない生徒がphoenixという単語を頼りに描いたものです)
5章 The Order of the Phoenix(不死鳥団)
入った家はSiriusの家。なくなった母は自分の肖像がに魔法をかけて,通る人たちに叫び声を上げる。
Mr. Weasley, Mundungus, Sirius, Tonksらで会食。
Voldemortと以前闘うために結成された騎士団(the Order),長はDumbledore。現在,Dumbledoreと魔法省は対立関係にあり,Voldemortは復活していないとする魔法省はDumbledoreの失脚を狙う。Voldemortは 強力な武器を探していることがわかる。
6章 The Noble and Most Ancient House of Black
高貴で最も由緒正しいブラック家(ブラック家のそうじ)
長年使われなかったSiriusの実家,Black家の掃除をMrs
Weasleyの指示で子どもたち6人(Weasley家の4人とハーマイオニとハリー)家付きエルフのKreacherは反抗的,家を守ってSiriusの言うことを聞く気配はない。この掃除のおり,Siriusの家計図が描かれたtapestryが現れ生粋の魔法一族Black家のことがわかる。
数日続いた本部の掃除も終わりに近づいた頃,ハリーは明日が聴聞会(hearing)だと告げられる。
7章 The Ministry of Magic(魔法省)
いよいよ聴聞会当日になった。朝食ではSirius, Lupin, Tonksなどに励まされてMr. Weasleyといっしょに出かける。apparate(空間移動?)が使えないので,地下鉄で移動。ロンドン中心部で降りるとさびれた町の壊れかけた電話ボックスに入る。そこは魔法省への入り口だった。
やっと到着した部屋では,聴聞会の場所と時間が変更になったことを知らされる。あわてたMr. DudleyとHarryはさらに地か奥深く移動し,第10裁判室へと入る。
8章 The Hearing(聴聞会)
8月12日
やっと入った裁判室には50人近くの人たちが座っていた。
こうして始まった裁判は初めからハリーを有罪にしようとするFudgeと,ハリーに好意的なBones,それに弁護人のDumbledoreの厳しいやりとりとなった。結局,採決の結果,Harryは僅差で無罪となった。
9章 The Woes of Mrs Weasley(ウィーズリーさんの苦悩)
裁判室から出るとFudgeとMr. Malfoyがなにやらひそひそ話をしている。Mr. Malfoyは多額の献金をし,魔法省にも影響力があるよう。帰って無罪の報告をするとみんな大喜び。ひとときの喜びは終わるとSiriusはまたしても憂鬱そう。休日の終わりに近づいたある日,新学期に購入するテキスト一覧が届けられる。やっと新しいDefence Against the Dark Arts(防御術の先生)が決まったよう過去4人の先生の結末をみると後任を探すのに苦労した様子。
HermioneとRonが新学期のprefect(監督生)に選ばれたと連絡が入る。RonがPrefectに選ばれたことに喜んだMrs. WeasleyはPartyを開くことにする。
自分が選ばれなかったことに不満なHarryは気持ちは複雑。Ronと自分を心の中で比べ,嫉妬している自分に気づく。Mad-Eye MoodyがPartyの最中に前のthe Order of the Phoenixの集合写真を見せてくれる。その写真には数日後死んだ人やハリーの両親も写っていた。自分の部屋に向かう途中,偶然Mrs. Weasleyの鳴き声を聞く。Mrs. Weasleyは前回多くの犠牲者を出したthe Order of the Phoenixのことが心配で,魔法も充分に使えなくなっていたのだ。
10章 Luna Lovegood
いよいよHogwartsへ出発の日。見送りには犬に変身したSirius他Lupin, Tonks, Mr & Mrs Weasley, Mad-eyed Moodyに双子の兄弟。監督生となったRonとHermioneは別行動。しかたなしにRonの妹Ginny, Nevilleと席を探すが,どこも満席。最後に見つけた個室には一人の少女が
5年生の2人づつの監督生。Slytherinの監督生はMalfoy。すでに職権乱用の兆候あり。Lunaの読んでいた雑誌はLunaの父親が編集長。Siriusの殺人罪は冤罪ではないか,という記事やFudgeが銀行の乗っ取りを計画しているとか。
駅に着くといつものように馬車にのろうとするが,今まで見えなかった骨だけの馬が見える。Ronには見えないがLunaは昔から見えたという…
第11章
(2003年7月8日)