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ジッ、ジッ、ジッ。
「あの音は、なに、虫の鳴き声。」
「うーん、鳴き方からしてセミじゃないの。」
「おー、さすが南国土佐、まだ6月末なのに、セミ。」
それにしても、鳴き声からして、すごい集団だよ。
「いやー、今日も、暑かったですね。」
「暑いですね、歩きお遍路さんも、大変ですよ。」
「仁王門の近くで、鳴いていたやつ、セミでしょ。
高知は、一足早く、夏ですね。」
「ええ、この時期になると、よく鳴いてますね、春セミが。」
「えっ、は、はる、春セミ。」
南国土佐の最南端、足摺岬。
ここに、四国八十八カ所の札所、38番金剛福寺があります。
遍路の行程上、かならずここで宿泊することにしているので、この札所が打ち止めになります。
近くの駐車場から仁王門に来たとき、ちょと変わった虫の鳴き声がしました。
鳴き方からしたら、あきらかにセミです。
すごい音です、すごい数です。
地元の方に聞いたら、この時期に鳴く、「春ゼミ」だそうです。
えー、春に「セミ」。
真夏のイメージがあった、セミですが、春にも鳴く、「春ゼミ」がいたのですね。
子供の時から、夏にセミを追いかけていましたから、
木に止まっているセミを発見するのは得意でしたが、
この時は、足摺岬特有の薄暗い林だから、発見できず、本物見てみたかったです。
鳴き声は、「ジーコ」かな、「ジッ」かな、湿っぽい感じで、夏のセミとはちょっと違っていました。
梅雨時のお遍路さんは、車遍路が極端に減って、歩き遍路さんが、目立つ季節になりました。
○春セミ
・5月初旬
尾道の「千光寺」で、一匹でしたが鳴いていました。
・5月下旬
青森の恐山、大合唱状態でした。 31番竹林寺 大合唱
・6月初旬
40番観自在寺で、一匹でしたが鳴いていました。 38番金剛福寺 大合唱
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