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「ぐわーん、車が多いよー」
「怖いよー。」
「ぐわーん、排気ガスがすごいよ。」
「臭いよー、汚いよー。」
「ぐわーん、四方八方から騒音だよー。」
「うるさいよー。」
「あった、あった、ここだよ、ここ。」
「おー、ここですか、お大師さん。
やっと来ましたよ、お待たせしました。」
「・・・・・、えーと、お大師さんは、どこで寝ているのでしょうか。」
「寝てなて、寝てない。」
「騒音で寝てませんよ、寝たくても寝られていません。」
「はは、こんな環境じゃ、寝れないよね、はは。」
「こんにちはー、天気いいですね。」
「はは、いいね、天気。」
「納経、お願いしまーす。」
「あの、質問していいですか、お大師さん、ほんとに騒音で眠れなかったんですか。」
「えっ、それ、ちがいますよ。」
「はー、ちがうの、ちがう、だったら本当はどうだったの。
何かに書かれてます?。」
「この手ぬぐいに書いてます。」
「・・・・、これ買ったらわかるわけね、はは。」
お大師さん伝説とお遍路のしきたり。
橋の上で杖をついたらダメ。
橋の下にお大師さんがいるから、迷惑するです。
なにに迷惑するか。
「お大師さんが寝たくて、杖の音で眠れません。」
これが私の常識でしたが、本家本元で聞いたら、ちがっていました。
○勝手に思っていた伝説。
「愛媛県大洲で、どこにも泊めてもらえなかったので、
村はずれの「十夜ヶ橋」という橋の下で、
人々が橋の上を通る音や、寒さに震えて夜を明かし、眠れなかった。」
勝手に想像ですが、この説だと、
1.大洲の人たちがお大師さんを冷たくあしらい泊めてやらなかった。
2.お大師さんは、寒さと騒音で眠れなかった。
3.だけど大洲の人たちにバチはあたっていません。この部分がどこかで消されたのかな?。
あっ、疲れているのに橋の上で杖がつけない、遍路。
大洲の人たちに変わって、お遍路さんがバチを背負っていると云うことかな?。
○正式?な伝説
宿も民家も近辺には無く、ご修行中の身であったため、橋の下で一晩お休みになられました。
その時お大師様は詩を詠まれました。
それは『行き悩む浮世の人を渡さずば、一夜も十夜の橋とおもほゆ』という詩でありました。
この歌の意味は『行き悩む浮世の人』というのは、日々の生活を過ごすので精一杯で、
自分のことを考える時間も無く、悟りを得ることもできず、まよい悩みの世界にいる我われのことです。
『渡さずば』悟りの世界にいけるようにするには、日々充実した生活を、
心安らかな生活を送ってもらうためには、どうしたら良いのだろうか。
どのような方法があるのだろうか。
という意味であり、『一夜も十夜の橋とおもほゆ』とは、この事(衆生済度)を考えていると、
一晩が十日ほども長く感じたと詠まれたのです。
「十夜ヶ橋大師堂」へリンク
○お大師さんは、やさしいから怒らないよね?。
橋の上で杖をつかれても、お大師さんだったら、
迷惑と思わないんじゃない。
「今日も、お遍路さん、大変だね、頑張ってね。」
だと思いますが、ちがってます。 |