お気楽、お四国巡り 札所の疑問・情報

体の不自由な方のための駐車場じゃないの。阿波の10番切幡寺。

疑問というか、質問かな。
ここまであがっていいのでしょうか。
民宿、お店の並ぶ参道から、仁王門。
そして、333段の階段。
その横に急なスロープの九十九折りがあります。
このスロープの終点は、お寺のすぐ後ろです。
黒のレトリバー「チョビー」がお出迎えです。(ほとんど寝ていますが。)
長い階段を上らなくても、札所の境内に到着です。
このスロープは、一車線で離合するのが、難しいです。
車の大きさによったら、切り返しが必要です。
市販されている地図には、ここまであがれると表示されています。
しかし、この場所を知らないお遍路さんは、階段下の駐車場に止めて階段を登ります。

団体ツァーは、2パターン。

1.参道近くの駐車場から、地元タクシー会社のマイクロバスで、このスロープを使って札所裏へ。
2.参道近くの駐車場から、札所まで徒歩。

はじめ、このスロープは、足の不自由な方たちのためかな思っていましたが、違うようです。
バスツアーの団体には、どこから見ても健脚の方ばかり。
地元の方は、ほとんどの方が、ここを使います。
結果、私の判断は、スロープを使ってもいいと言うことです。
しかし、遍路シーズンは、ここが混雑しますので、地元タクシーか、歩いて登坂かなと思っています。

○タクシー料金

地元タクシーに聞いたら往復待ち時間含めて、2,300円だそうです。

○歩いて登坂

麓の遍路用品店から、登り22分、下り15分でした。

麓の遍路用品店から仁王門-7分
仁王門裏から水かけ地蔵-2分
階段-水平-階段-水平-階段 13分


○車遍路が、駐車場へのアプローチについて

この札所には、2ヶ所の駐車場があります。

・駐車場

仁王門の裏手
納経所の裏手

・使い方

仁王門の裏手で停めるか、さらに登り、納経所の裏手に停めるかです。

仁王門の裏手へのアプローチが二つ。

1.歩き遍路さんが使う参道(一般的に車遍路さんは、この参道を使います。)
2.地元タクシー会社が、団体ツァーを運ぶために使う道。

納経所の裏手へのアプローチが一つ。

地元タクシー会社が、団体ツァーをここまで運ぶ。
地元の方が札所に来るときに使う、宅配業者等も使う。

アプローチする道の共通点。

坂道(参道の最大瞬間40度、九十九折りのゆるやかな30度)
瞬間狭いところは、3ナンバーレベルの車幅より若干広い。
離合帯?はあるにはあるが、とり回しが非常に不便。

アプローチする道の形状

仁王門の裏手へ、

ほぼ直線、前方に案内表示があるコンクリート壁、左手に店舗の所に、狭い急なカーブが一カ所あり

納経所の裏手へ、

九十九折の急勾配、対向車が来たら手水場でいったん切り返しが可能です。
登り、下りとも直線のスロープの頂点に来たら、やや外側から大きくまわす。
この頂点付近に、お遍路さんが居たら、タイミングが取りにくいので、遠目からお遍路さんの有無を確認すること。

・スリップ

このスロープは急勾配なので、雨の時や落ち葉があるときはスリップしますので要注意です。


○お寺の特徴

1.ご本尊が二体。

本堂の構造からしたら、奥行きが非常に長いです。
この中に背中合わせでご本尊があるはずです。
見たことがないから、想像です。

2.ご本尊が二体となり、切幡寺の由来にもなた、女性とお大師さんの相関関係。

昔話より

「娘の父は都で 藤原薬子の反(810)に巻き込まれ無実なのに島流しにされ、
母は身ごもっていたため男の子が生まれれば殺されるので清水の観音様に祈願し、
そののち清水の観音様の夢告げによって母はこの地へ来て娘が生まれたのでした。」

日本史から紐解けば、

平城上皇=藤原薬子の変
平城上皇vs嵯峨天皇
嵯峨天皇=空海(嵯峨天皇側の勝利を祈念)
嵯峨天皇=坂上田村麻呂=清水寺

これだけ、みたら因果応報と言うことでしょうか。

3.野生の猿。

時々、境内で見かけます。
札所の人曰く、いたずらされて困り切っているとのこと。