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「いつみても素朴なお顔ですね、親鸞さん。」 「そういえば、ここに法然さんが来たらしいよ。」 「えー、親鸞さんの師匠の法然さん?。 都でトラブルに巻き込まれて、追い払われたみたいよ。」 「し、島流し?。」 「・・・・・、ま、四国も島だから、島流しだけど、はは。 最初は土佐に流されて、次に讃岐に来たらしいよ。」 「へー、そうなんだ。 そのときに、善通寺に立てた塔があったはずだよ。 たしか、五重塔の近くの「ぎゃくしゅうの塔」がそうじゃなかったかな?。」 「えっ、逆襲、法然さんが逆襲したの?。 島流しにしたやつらに逆襲したの?。」 「・・・・・、ちがうよー、ちがうー。 漢字で書いたら「逆修」です、「逆襲」じゃないよ。 あっちの世界の修行をこっちの世界で先取りするやつです。」 「・・・・・、なんだお遍路さんと一緒?、法然さんもお遍路さん?。」 「それは逆、逆、お遍路さんたちが法然さんたちの真似してるんだよ。」 「へー、そうなの?。」 「・・・・・、ふー。」 「それにしても、この塔、ボロボロじゃない?。 法然さん修行しすぎじゃない?。」 「・・・・・。」 讃岐の75番善通寺。 五重塔の近く、境内の片隅に法然上人の逆修の塔がありました。 死後に33年かけて修行するやつを、生きている間に、行うやつが逆修です。 簡単に言えば、あらかじめ死後の自分の冥福を祈って自分で法要を行うことですね。 平安初期から始まって中世に広まったそうです。 お遍路をすることが、まさに逆修そのものですね。 この逆修の塔のキーワードで札所を見ると、 土佐の35番清瀧寺に、真如さんの逆修の五輪塔がありました。 ○法然上人逆修塔(善通寺の解説より)
善通寺境内東南の隅「五重の塔」の横に法然上人逆修塔(堂)が安置されている。 自身の爪髪を埋めて建てたと伝えられています。 ○参照 |