お気楽、お四国巡り 札所の疑問・情報

はー、お大師さんが決めた札所を金銭売買?。37番岩本寺から37番吉蔵寺。

「完全にコースはずれてますよ、完全に、これは迷子と言えませんね。」
「わかりましたか、はは。」
「最近、この手のパターンが多すぎ。
お遍路から離れすぎ、どういうこと?。
お大師さんに怒ってもらわないとダメだな、もー。」
「到着、到着、到着しましたよ。
37番岩本寺。」
「はー、はー、はー。
ここは、伊予、愛媛なんだけど。
37番は、南国土佐の窪川じゃん。
景色も全然違いますよ。」
「はは、はは、だけど、ここがちょっとの間、札所だったんだよ。」
「えー、どういうこと。」
「うーん、明治の頃、身売りされたらしいよ。」
「えー、札所が売買されたの、えー、おいくら?。」

何回も廻られている、お遍路さんが必ず読む、必修本。
「高群逸枝」(1894-1964)の『娘巡礼記』(岩波文庫)。
ここの一文に、

「今から三十幾年前この吉蔵なる人、夜臥床にありて時ならぬ鐘の音を聞き、
不審とは思いしも、そのままにすて置いて翌朝例の如く早く目を覚ますと、
家内の者が仏間にこんな物があったといって、持って来たのを見ると
八十八ケ所の納め札で、住所氏名は書いてなくその枚数三十七。
ここにおいて、さては三十七番の札所をどうかせよとの、
仏の思召しかと考え先にいった岩本寺を調べてみると、
見る影もなく衰微しているので三千五百円を以て、
本尊と納経の版とを買いとる事に相談をつけ
須臾にして建立したのがこの寺である。」

大黒屋吉蔵というお金持ちが、
衰退していた岩本寺を見るに見かねて、
買収?したみたいです。
だから、大黒山吉蔵寺です。

一時期、
今の、徳島24、高知16、愛媛26、香川22、が、
徳島24、高知15、愛媛27、香川22、だったということですね。
普通、衰退していたら、地元興しのために、金品を寄付すればよかったのに、
なんで自分の住んでいるところへ、持ってきたんでしょうね。
お大師さんが定めた札所を金で買ったと言うことですか?。
衛門三郎(えもんさぶろう)もしかりですが、愛媛県民の気質なの?。
それよりも、売った方もすごいね。

○お寺情報

大黒山吉蔵寺

愛媛県八幡浜市旭町