「グレねこさん、久しぶりです。
もうかってまっか?。」
「「ぼちぼち、でんなー」といいたいけどね、はは。
久しぶりだね、そっちどうしてたの?。」
「忙しくてね、ここに来る暇無くて、やっとこれましたよ。」
「グレねこさん、温泉旅行、最近どこか行きました?。」
「そうだね、四国へ行ったな。」
「えっ、八十八箇所?。」
「なんで、いきなり八十八ケ所?がでてくるの?。」
「はは、パッと思いついただけ。
おじいちゃんとおばーちゃんが、
まわってたんですよ。」
「へー、そうなの?。」 私がお遍路さんなのを、まわりの人たちは知らない。
話していないから知らない、話す必要もないから知らない。
誰一人知らないけど、四国の話になったとき、何人かは、四国とお遍路さんを結びつける人がいる。
その時の彼女も、おじーちゃんとおばちゃーんが、お父さんの運転で、四国を巡られていたそうだ。
だから、四国という言葉に、即座にお遍路さんと出てきたのだという。
おじーちゃんは、結願半ばで、天国へいたから、おばーちゃんもまだ結願していないそうだ。
だったら、孫のあなたが、おばーちゃんと一緒に、おじーちゃんの残したお寺を巡って結願いしたらいいと教えてあげた。
しばらくして、彼女は、「わかった、こんど、おばーちゃんと行ってみる」と、言葉が帰ってきた。
不思議だ、これもなにかの縁なんだろうか。
どこかで、お大師さんが、彼女を呼ぶきっかけを私に託したのかもしれません。
「南無大師遍照金剛」 |