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境内にお遍路がいない、めずらしいな、お遍路シーズンなのに。
こんなこともありますよ、ゆっくりできていいじゃありませんか。
それにしても、ここの階段は傾斜角度がきついよな、足踏み外しそうだよ。
さてと、大師堂でおつとめすましてと、ロウソクに線香。
「南無大師遍照金剛」・・・・・・・。
ふー、納経しないとね。
うわー、あんたどこにいたの、びっくり。
気配がなかったよ。歩きかな。
あのオーラーで、よく室戸まであるけたな、これから大丈夫かな。
・・・・・一週間後。・・・・・・。
えーと、この橋を渡ったら、札所に近いよね。
減速、減速ですよ。
あっ、あっ、さっきの歩き遍路さん、ひょっとして室戸で見かけた人。
おー、ここまで、来たのか、よかったよ、心配していたんだよ。
見られていないようで見られている歩き遍路さん。
気にしなさいといわれたのかな、お大師さんに。
室戸の札所の納経所で、順番待ちしていたら、すーと、よってきた歩き遍路さん。
気配が全然ありませんでした。
オーラーもあまり感じられません。
だから、気になっていたのでしょうか。
一週間後に出かけた車遍路で、見かけました。
ちょうと車遍路道と歩き遍路道が交差するところでです。
「ここまで、よくぞ来れたな」「がんばったんだな」「ここまで来たら、あんた歩きとおせるよ」「これからもがんばれよ」が
連続して、こころで叫んでいました。
さらに二週間後、三週間後とお遍路しましたが、それ以来会うことはありませんでした。
無事、結願しただろうな。 |