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「こんにちわ、納経お願いします。」 「うわー、すごい、りっぱな、お軸ですね?。」 「それなりのお値段です。 ま、家宝ですけどね。」 「あなた、お軸しないの?。」 「家に、飾れる床の間がないんですよ。」 「うーん、別に壁に掛けてもいいんじゃないですか、 けっこう美術工芸品だと思えば、りっぱなオブジェ、絵画ですよ。」 「はは、そうかもしれませんね。」 「お軸、やってみようかな、だけどお金いくらかかるのかな?。 えっ、一本、安くて25,000円?。 なんだ手頃な値段じゃない、いいかも。」 「お仕立てするから、安くても50,000円ですよ。」 「・・・・・・、えー、札所1カ所で500円だから、・・・・・・。 うわー、高すぎ。」 「だけど、一族に、ご利益ありますよ。 子々孫々に、ご利益ありますよ。」 「ほ、ほんとに?。」 「ついでに、貴方用の白衣もどうです?。」 「えっ、白衣?。」 「まだ、必要な歳じゃないけど?。」 「はは、そうかもね。」 「ここまで、やったらフルコースですね。 いったい幾らかかるの?。」 「ま、末代までのお宝だから、50年飾られたら、1年分は、たった、3,000円ぐらいですよ。」 「それって、50年、分割払いってこと?。 うーん、あなた札所のまわしもの?。」 「そんなバカな、はは。」 お遍路さんが、よく抱えている、もっている黒のビニールカバーには、お軸が入っています。 ○フルコースの経費
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