| 「またまた来ちゃいましたよ。善光寺。 前回は観光で、今回は西国のお礼参り。 絶対、アトラクションは制覇するからね。」 「はー、なに、それ?。」 「か、戒壇巡り。 阿弥陀様のご縁をいただかなくっちゃね。」 「・・・・・、ご縁?、じじくさい言い方。」 「はは、ふー、あれから、いろいろ勉強したらね、 解説できるよ。 ここの戒壇巡りで、錠前、極楽の錠前にさわったら、 阿弥陀様が、極楽浄土へ導いてくれるんだって、おわかり。」 「へー、そうだったの、地獄行きが極楽行きになるんだね。」 「それ、誰のこと?。」 「あんたに、きまってるでしょ、はは。」 「それじゃ、あのお坊さんにもう一回、良く聞いて、さわってきたね。」 「えー、一緒に行かないの?。」 「あんたが、ピーピーうるさいからイヤなの。」 「静かにしているから、お願いします。」 「しょうがないね。」 「ま、先に観光客のおじさんも入ったから、いいかな。 寂しくないよ。」 「えー、なんで、おじさん、携帯のライトつけるんだよ。」 「意味ないぞー。」 「おっ、消したね、いいね。」 「ガチャガチャ、ガチャ。」 「おっ、錠前の音、おじさんゲットだね。 よーし、私も、絶対にさわってやるぞ。 極楽浄土へ行きたいからね、はは。 おー、これこれ、これなんだー。 ガチャガチャガチャ、いいね。 ガチャガチャ、ガチャ。」 「もー、私の番だから、どいてください。」 「・・・・・・、ふー。」 「難関アトラクション、制覇ダー。」 善光寺の戒壇巡り。
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