| 「へー、京都のお寺じゃないのに、観光客多いね。 「私たちも、観光客じゃない?。」 「はは、そうでした。 あれれ、あれ、あれなに?。」 「戒壇巡りです。」 「それじゃ、体験してみますかって、戒壇巡りってなに?。」 「はー、四国の善通寺にあったでしょ。」 「あー、あれね、ふーん。 あのときは、空海さんがお迎えしてくれたけど、 ここは、なに?。」 「ご本尊との結縁を結ぶんだって。」 「えっ、ご本尊?、なに?。 結縁ってなに?。」 「阿弥陀如来だそうです。 結縁って、ご利益のことじゃない?。」 「へー、阿弥陀様?。 誰?、それ?。 ご利益ね。 私には、関係ないな。」 「ここのお寺の、アトラクションじゃないの。」 「ま、あのアトラクション、ためしてみるかな。」 「あの、あれ、やってみたいんですけど。」 「えーと、右手の位置を腰の処にして、ずーと壁づたいに歩けば、 大丈夫ですから。」 「はー、なんのこと?。」 「ま、いいんじゃない。」 「じゃない、ってね。」 「く、暗すぎ、真っ暗、恐いよー。 なんとかして、暗すぎ、恐いよー。」 「あれ、外に出ちゃった、ふー、よかった。」 「あっ、ご本尊との結縁は?。」 「ずーと、壁にさわっていたから、ご利益あるよね、はは。」 「錠前にさわらないとダメだって。」 「えっ、それなに、やり直し?、恐えー。」 西国三十三所霊場のお礼参りの善光寺。 |