お気楽、お四国巡り 観音霊場

異界から現世への切り替えスイッチ「精進落としの鯉」。

「おー、遂に結願のお寺到着、遠かったね、しみじみだね、ふー。
いつも行っている、四国のお遍路は、時間とパワーかかかるけど、
西国の巡礼は、たった33ヶ所しかないのに、時間とパワーが同じじゃない?。」
「まーまー、数の問題じゃないでしょ。
さっさとおつとめ終わらして、なにかたべない?。
お腹すきすぎなんですけど?。」
「はは、精進おとししたら、お腹いっぱい食べられるから、大丈夫だよ。」
「えっ、精進おとし?、それなに。」
「はー、本堂の入り口にあった、柱の鯉をさわってないの?。」
「・・・・・・・、さわってません。」
「だったら、たらふく食べられないじゃん、もう一回巡礼だね、はは。」
「えー、なんでー。」
「そう言えば、四国の結願寺には、精進おとしのギミックなかったけど、なんでかね。」
「はー、そりゃ、四国のお遍路は、円循環で、ずーと巡り続けらされるからじゃないの?。」
「えー、だったら、いつまで経っても、おいしいものが、たらふく食べられないじゃん。」

西国三十三カ所の結願寺、33番 華厳寺。
本堂入口にある左右の「向拝柱」に貼り付けられている、
青銅製の鯉のフィギア「精進落としの鯉」。
これをさわったら、巡礼中の修行がおわったことになります。
禁欲巡礼から物欲現世への、スイッチです。
西国に異界から現世への切り替えができるものがありますが、
四国では、まだ見たことがありませんでした。

○「精進落としの鯉」

対の仁王と同じで、阿(向かって右、東)、吽(向かって左、西)になっています。
向かって、右の鯉は口を開けて「阿」
向かって、左の鯉は口を閉じて「吽」。