| 「なむ だいし へんじょう こんごう」・・・・・・・。 「ふー,これだけは覚えましたね,はは。 さっきのお寺は,人,人,人だらけで,落ち着けなかったね。」 「お,お寺?。ちがうよ,札所,四国八十八カ所のお寺は,札所。」 「・・・・・・・,そうなの?。」 「ま,いいんじない,88カ所も廻れば,自然に覚えるんじゃない。」 「お経も,覚えるかな?。」 「覚えるんじゃない。」 「おーい,こっちだよ,こっち,写真撮らない?。」 「えっ,写真?。なにか写りませんかね,はは。」 「気にしない,気にしない。」 「そうそう,さきから気になってたんですけど, 私たちの杖と先生の杖,色も違うし,変なジャラジャしたものが, 付いてますよね。」 「あっ,これね,錫杖,先達専用の錫杖。」 「えっ,せんだつ?」 「札所の先生のことだよ」 「へー,先生,先達っていうのか,ふーん。 仏の世界へ導く,道先案内人?。」 「はは,それは大げさだけど,今風にいえば,バスガイド, ・・・・・,ツァーコンダクターかな,はは。」 「へー,へー,なーんだバスガイドさんの旗みたいなものんですか?。」 「そういうこと。」 「ジャラジャラは,なにするんですか。」 「あっ,これね,熊よけ。」 「はー,四国に熊がいるんですか。」 「はは,札所には居ないけど,四国の山奥の山奥にいるらしいよ。 時々,新聞にでてるからね,はは。 こいつを突いたら,音がするでしょ。 ま,野良犬とか,イノシシ,まむしよけかな。」 「へー,私達もそれがいいな,どこで売ってます。」 「はは,これ売り物じゃないんだよね。 先達になったら,もらえますよ。」 「はー,先達に,ツアコンにならないダメなのか, それじゃ,無理だね。」 「はは,なれるなれる,あんた達でもなれるよ。」 「はー。」 「四国を四回廻れば,大丈夫。」 「はー,なんです,それ?。」 札所で見かけるお遍路さん。
このアイテムをお持ちの方たちは,お遍路さんを導く,先達さんです。 |