十善戒には、
「ちょっと、まったー。
これわかってるからいいよ、いいよ。
毎回、言わないとダメ?。」
「そりゃ、わかってやってる人は、唱えてもらいましょう。」
「えっ、なんのこと?。」
「人の「まんじゅう」とっておいて、犯人は私だと言いはったじゃない?。」
「・・・・・・、あれはですね、確かに貴方が食べたんですよ、食べたの、食べたの。」
「うっ、三回ねんを押されたら、その気になるな、あぶない、あぶない。
さっさと、声にして読み上げて誓えよ。」
十善には、
弟子某甲 尽未来際
不殺生 不偸盗 不邪淫
不妄語 不綺語 不悪口
不両舌
不慳貪 不瞋恚
不邪見
「ふー、こころが洗われたね。
これで、まんじゅうのことは、チャラね。」
「・・・・・・・、これ、石に彫り込んで、一生消えないようにして、
あんたにあげるから、首からぶら下げたら。」
「それって、モーゼの十戒じゃん。
無理矢理、ネタにしたでしょ。」
「ふふ、わかちゃった。
ずいぶんまえから、きになってたの。ふふ。」
「それにしても、似てますな。」
遍路のおつとめにある、十善戒。
太古の昔から、人間が繰り返してきたことを、
反省を込めて、宣誓ですね。
古今東西、まもらなければ行けないものは、
同じと言うことでしょうか。○モーゼの十戒
1、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。
2、自分のために、偶像をつくってはならない。
3、主の御名をみだりに唱えてはならない。
4、安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。
5、父と母を敬え。
6、殺してはならない。
7、姦淫してはならない。
8、盗んではならない。
9、隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。
10、隣人の家の物を欲しがってはならない。
○十善戒との比較?
○○○を、したらダメなんだよ。(上から目線)・・・・狩猟民族
○○○を、守りますからいいよね。(下から目線)・・農耕民族
「戒」とは「よい習慣を身につける」ことの意味です。
| 三業(さんごう) |
十悪 |
十善 |
モーゼの十戒 |
| 身 |
殺生(せっしょう) |
不殺生(ふせっしょう) |
殺してはならない |
| 偸盗(ちゅうとう) |
不偸盗(ふちゅうとう) |
盗んではならない |
| 邪淫(じゃいん) |
不邪淫(ふじゃいん) |
姦淫してはならない |
| 口 |
妄語(もうご) |
不妄語(ふもうご) |
隣人に対し、偽りの証言をしてはならない |
| 綺語(きご) |
不綺語(ふきご) |
|
| 悪口(あっく) |
不両舌(ふりょうぜつ) |
|
| 両舌(りょうぜつ) |
不悪口(ふあっく) |
|
| 意 |
貪欲(とんよく) |
不慳貪(ふけんどん) |
隣人の家の物を欲しがってはならない |
| 瞋恚(しんに) |
不瞋恚(ふしんに) |
|
| 愚癡(ぐち) |
不邪見(ふじゃけん) |
|
○十善戒
この身今生より未来際をつくすまで
十善のみおしえを守り奉らん
弟子某甲(でしむこう) 尽未来際(じんみらいさい)
不殺生(ふせっしょう) 不偸盗(ふちゅうとう) 不邪淫(ふじゃいん)
不妄語(ふもうご) 不綺語(ふきご) 不悪口(ふあっく)
不両舌(ふりょうぜつ) 不慳貪(ふけんどん) 不瞋恚(ふしんに)
不邪見(ふじゃけん)
○出典
・江戸時代後期の徳僧、慈雲尊者(真言宗)によって広めた。
・最澄(天台宗)が広めた