お気楽、お四国巡り 遍路の一般常識

逆打ちイヤーは、文字も反対から書いてね。

「おお、2012年はうるう年。
逆打ち、逆打ちですよ、よっしゃー。」
「はー、私達は、いつも逆打ちじゃない。
改めて気合入れなくても、いいよ、うるさいから。」
「うう、そんなに言われてもね、逆打ちイヤーだよ、4年に一回だよ。」
「あのね、オリンピックイヤーじゃないんだから、もー、はずかしい。」
「なにが恥ずかしいんだよ、なにが?。」
「それそれ、それ、納め札の文字、なに、それ。
うう、これ、これですか?。
逆打ちのときは、文字が反対になるんですよ、反対に。
順打ちが、右から左に、「奉納・霊場巡拝・同行二人」
これが、逆打ちで、左から右に、「人二行同・拝巡場霊・納奉」になるの?、知ってた。」
「はは、知ってますよ、そんなこと、逆打ち遍路の常識ですよ、はは。」
「えー、知ってたら、早く教えてよ、もー。」
「それで、なにが恥ずかしいの?。」
「その手書きの文字が、はずかしーい、誰が書いたの?。」
「うう、うう、私です、筆ペンで書いてみました、はは、ヘタクソです。
弘法も筆の誤りだよ。」
「いみ、わかんなーい。」

逆打ちしています。
お遍路さんがすれ違うとき、行き違ったら、逆打ちだなとわかりますが、
完璧に逆打ちしていますの、意思表示が、文字で表現できます。
納め札入りの文字を逆方向から書くということです。
順打ちが、右から左に、「奉納・霊場巡拝・同行二人」
これが、逆打ちで、左から右に、「人二行同・拝巡場霊・納奉」。

○元ネタ

真念の「四国遍路道指南(1687年)」序文より

 用意の事

札挟み板  長さ六寸 幅二寸

 おもて書やう
        年月日
表書き    梵字の摩  奉(ギョウニンベンに扁)礼四国中霊場同行二人
裏書き    梵字の摩  南無大師遍照金剛(国郡村 仮名印)

右のごとくこしらへるなり。
但し文箱にしてもよし。

 紙札調やう

奉納(ギョウニンベンに扁)礼四国中霊場同行二人

 札ばさミの懸やう

順にめぐる時は字頭を左にし、逆のときハ右にかくなり。