お気楽、お四国巡り お四国の仏様

ま、まずいよ、三戸の虫が出てくる前にダッシュ。庚申堂。

「さてと、次の札所はどこ?。」
「えーと、どこだっけ?。
時間からしたら、次の札所は遠すぎるから、旅館へ直行ですね。はは。」
「なんだよ、駅でおみやげ買っちゃうよ。ふふ。」
「あれれ、あれー、ここはどこ?。」
「・・・・・、もうしりません。」
「おー、おー、おー、なな、なんと、日本初。
えー、ここなの、ここにあったの、知らなかった。」
「・・・・・、なに独りで興奮してるんだよ、なに?。」
「えっ、庚申?。
見ざる聞かざる言わざる、あぶなーい。
帝釈天に報告される前に、退散退散。」
「・・・・・、えー、入っちゃうの、えー。」
「解説してくれてるよ。
うう、三戸の虫が出てきちゃうよ、早くー。」
「はは、男限定だから、関係ないよ。」
「なんだよ、そうなの、しらなかつた。」

四天王寺を訪れたときに、帰りに道に迷い、
なんと庚申堂にたどり着きました。
ものの本によると、男性のみ限定の信仰となっていたそうです。

○お寺情報

四天王寺庚申堂

住所 大阪市天王寺区堀越町2-15
TEL 06-6772-9420

○解説案内板より

大宝7年(701年)正月7日、庚申(こうしん)の日、豪範僧都(ごうはんそうず)が疫病に苦しむ多くの人々を救わんと一心に天に祈ったところ、帝釈天のお使いとして童子が出現し、除災無病の霊験を示され、以来1300年、庚申(こうしん)の日及びその前日(宵庚申(こうしん))に本尊に祈れば、必ず一願が叶うと尊崇されている。
初庚申(こうしん)は最も盛大で、前日に大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)、当日に柴灯大護摩供(さいとうおおごまく)が行われる。
庚申(こうしん)の縁日には境内に「北向きこんにゃく」等の店が出て賑わう。
「病に勝る」「魔も去る」という三猿堂(さんえんどう)の加持を受ければ、痛い所もたちまちに治るという

青面金剛のご真言

おん でいば やきしゃ ばんだ ばんだ かかかか そわか

○庚申信仰(男のみ)

道教(抱朴子(ほうぼくし))、神道、仏教の考えが入り混じってこの信仰が形成されています。
簡単に、解説すると、
60日に1回巡ってくる、庚申日(かのえさる)の夜に、三匹の虫が人が眠っている間に体を抜け出して天に昇り、
その人の六十日間の罪過を天帝(帝釈天)に告げ、その罪業の軽重に応じて寿命を縮めたり、あまりにも重いときには、命をも取ってしまったそうです。
これは、たまらないと思った男達が、眠らなければ三匹の虫が抜け出せないと、日没から夜明けまで寝ないで宴会?をしたそうです。
庚申講といわれています。

「善をなし悪をやめ、庚申の夜には、香華や百味の飲食を供え、真言を唱えて仏を念じて眠らない。
さらに、六度の庚申の夜を無事に勤めれば、願いが成就する。」

○三尸(さんし)の虫は全部で、九匹。

人間が生れ落ちるときから体内に寄生して、絶えずその人の罪過を見張って行動を監視しています。

寄生しているところ 名前 姿 何匹 大きさ
頭(上丹田) 上尸 青姑(せいこ) 道士の姿 3匹 2寸
胸(中丹田) 中尸 白姑(はくこ) 獣の姿 3匹
下半身(下丹田) 下尸 血戸(けっし) 人の左足の上に、牛の頭 3匹

○男女の信仰

男は庚申講。
女は観音講。

○仏教系

・倶生神(くしょうじん)

人とともに生まれ、人の一生の善悪をすべて記録して、死後、閻魔王(えんまおう)の審判を受けるときに、報告する神さま。
この神様は、人の左右両肩に寄生し、男女二神があります、おのおの善と悪とを記録します。
左肩の男神「同名(どうめい)」が、善行を記録。
右肩の女神「同生(どうしょう)」が、悪行を記録。

○上下関係

上司 帝釈天

部下 毘沙門天(帝釈天の部下)

眷族 羅刹と青面金剛(毘沙門天の眷族)

○横のつながり

天帝=帝釈天が化身したら、韋紐(いちゅう)がさらに化身したら、青面金剛

帝釈天が化身したら、猿

○庚申堂のアイテム

青面金剛(しょうめんこんごう)
にわとりは、朝が明けたという合図。
三猿は、見ざる、聞かざる、言わざる。


○こんにゃく

三尸が嫌うコンニャクを食べる。
コンニャクは虫下しということ?。

○四天王の眷属

持国天  東 乾闥婆、毘舎遮
増長天  南 鳩槃荼、薜茘多
広目天  西 龍神、毘舎闍
多聞天  北 夜叉、羅刹

○四国の庚申信仰

徳島の阿波では、江戸初期に藩の指導?のもと、庚申塚等の建造物をつくらせた記録があり、
調査結果をみても、かなりの数の石仏があり、遍路道沿いでも見かけることがあります。