お気楽、お四国巡り お四国の仏様

「よく見て、よく聞いて、よく話す」三猿、なんでここにいるの?。6番安楽寺。


「雨の時は屋根があるから便利になったね、はは。
これ立派だから、お金、そうとうかかったんじゃない?。」
「下世話なことはいわないの、わかった?。」
「えー、だって、ここの猿が言えって言ったからだよ。」
「はー、猿?。
ひょっとして、彫り物の中にいた?、どこにいるの?。」
「ここ、ここでーす。」
「えー、えー、なに、これおかしいよ、おかしい。
見ざる、聞かざる、言わざるじゃないの?。
これおかしいよ。
あれれ、これと同じヤツどこかでみたよ、みたよ。」
「おもいだした?。
秩父、秩父三十四霊場にいったとき見たよ。」
「札所霊場に居たっけ?。」
「秩父神社。あそこにいましたよ。」
「あー、北辰のフクロウがいた処ね、そうだそうだ。
あれだよ、あれと同じ。」
「「よく見て、よく聞いて、よく話す」お元気三猿だったよね。
なつかしいー。」
「・・・・・・、あんたはいつもうるさいから言わざるだね。」
「えー。」

阿波の6番安楽寺。
本堂前にある拝殿。
いろいなレリーフがあります。
その中に、よく知られている「見ざる聞かざる言わざる」の逆バージョンを発見。
これが有名なのは、秩父三十四観音霊場がある埼玉県の秩父。
そこに鎮座している秩父神社でした。

○参照

「よく見て、よく聞いて、よく話す」お元気三猿 。秩父神社。へリンク


○見ざる聞かざる言わざるの三猿。

・日光東照宮の神厩舎(しんきゅうしゃ)(webより)

建物の彫刻は左から右へ8コマの「三猿の物語」になっています。
猿の一生を描きながら、人の生き方を伝えているそうです。

ちなみに、3コマ目は教育、強制?。
「子供は、悪い事を見たり、言ったり、聞いたりしない(するな)で、素直(いいなり)なままでいなさい。」
「目と耳と口をつつしみ、難を避ける」
 
1コマ目 子育て 手をかざした母猿が子猿の将来を見ている。
子猿は信頼しきって母猿の顔をのぞき込む。
2コマ目 成長 子どものときは悪いことを「見ザル、言わザル、聞かザル」。
3コマ目 悩み・思春期 一人立ち直前の猿。まだ、座っている。
4コマ目 旅立・希望 口をへの字に曲げ、大きな志を抱いて天を仰ぐ。
青い雲が「青雲の志」を暗示。
5コマ目 挫折・友情 人生にまっすぐ立ち向かうが、がけっぷちに立つときも。
迷い悩む仲間を励ます友がいる。
6コマ目 出会い・恋愛 恋に悩む。
7コマ目 結婚 結婚した2匹の猿に、どんな荒波が待ち受けているのだろう。
8コマ目 次の世代 おなかの大きい猿。
子猿も、やがて母親になる。

*天台宗

日光東照宮と言えば、天台宗。
最澄が訳したと言われています。
漢語の「不見、不聞、不言」を訳したもの

*七猿の歌

天禄四年(九七三)、元三大師が日吉三王権現に願文を捧げられた折、
権現の使いである猿に因んで、さるを詠みこんで作られた七種の歌の処世訓を記されています。

1.つらつらと、うき世の中を思うには、まじらざるこそ、まさるなりけれ
2.見聞かでも、いわでもかなわざるものを、うき世の中にまじるならひは
3.つれもなく、いとはざるこそうかりけれ、定めなき世を夢とみながら
4.何事も、見ればこそげにむつかしや、見ざるにまさることはあらじな
5.聞けばこそ、望もおこれ、はらもたて、聞かざるぞげにまさるなりけれ
6.こころには、なにわのことを思うとも、人のあしきは、いわざるぞよき
7.見ず、聞かず、言はざる三つのさるよりも、おもわざるこそ、まさるなりけれ


*なぜ、馬小屋に猿?

陰陽五行思想にもとずいて、馬=火、猿=水の関係から、「猿が馬を守る」という厩猿信仰があった。
実際に、馬小屋を襲うオオカミなどを追い払う役目をしていた。


*論語

「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、非礼勿動」

礼に非ざれば視ること勿れ、
礼に非ざれば聴くこと勿れ、
礼に非ざれば言うこと勿れ、
礼に非ざれば動くこと勿れ