お気楽、お四国巡り お四国の仏様

その剣でなにを祓い、その巻物でなにを願うの、お大師さん。


「しゃくなげ。
今年は堪能できましたよ。
お大師さんありがとう。」
「あ、ありがとう、なんだけど?。
あなた本当に、お大師さん?。」
「はー、なに、言っているのよ。」
いつもの、お大師さんじゃないの?。」
「えー、いつものお大師さん?。
普段は、錫杖と鉢をもっているのに、
このお大師さん、剣だよ、巻物だよ。」
「えっ、えー、この仏様、お大師さんだったの?。
なんで、剣もってるの?。」

伊予の60番横峰寺。
梵鐘の脇にたているお大師さん。
いつものお大師さんと違います。
普通は、右手に錫杖、左手に鉢なんですが、
ここは、右手に剣、左手に巻物です。
お不動さんがもっている、利剣ですね。
そして、巻物は星供の経典だそうです。
さらに、いつもみかけるお顔じゃなくて、
癒し系おじいさん顔でした。
それと、近くの大きい丸い玉、これなに、宝珠?。
お大師さんと剣と言えば、秘鍵大師なんですが、これそうなのかな?。

○利剣とくれば

すぐに浮かぶのが、

1.不動明王
2.文殊菩薩
3.虚空蔵菩薩

しばらくしたら、

4.秘鍵大師

というものがありました。

○星と関係する仏様

すぐに浮かぶのが、

1.虚空蔵菩薩

だけだったんですが、数年たったら、おもしろいことに、文殊菩薩が出てきました。

星曼荼羅を使った、星供養のお経が、

文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経
 (もんじゅしりぼさつきゅうしょせんしょせつきっきょうじじつぜんあくすくようきょう)

空海さんが、日本へ持ち込んできた、占星術みたいですね。


○文殊菩薩

右手-利剣(宝剣)(智慧を象徴する)
左手-経典(を乗せた青蓮華)


○秘鍵大師?

弘仁9年(818)、全国各地で疫病が流行し、時の嵯峨天皇に「般若心経」を写経奉納させました。
その時に「般若心経」を密教の立場での講義したものが、「般若心経秘鍵」と言われています。
疫病は直ちに静まったそうです。

右手-利剣(宝剣)
左手-数珠

○空海大師著「般若心経秘鍵」

文殊利劍絶諸戲 覺母梵文調御師
**眞言爲種子 含藏諸教陀羅尼
無邊生死何能斷 唯有禪那正思惟
尊者三摩仁不讓 我今讃述垂哀悲
夫佛法非遙。心中即近。眞如非外。棄身何求。
迷悟在我。則發心即到。明暗非他。則信修忽證。
哀哉哀哉長眠子。苦哉痛哉狂醉人。痛狂笑不醉。
酷睡嘲覺者。不曾訪醫王之藥。何時見大日之光。
至若翳障輕重覺悟遲速。機根不同。性欲即異。
遂使二教殊轍。分手ヲ金蓮之場。五乘並
踠蹄ヲ幻影之。隨其解毒得藥即別。慈父導子之方。大綱在此乎

・弘法大師曰く、般若心経には、「空」の思想を越えた仏教の教えがある。

色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行色亦復如是 普賢菩薩が解説
事事無碍 事理無碍 理理無碍
不生 不滅 不垢 不浄 不増 不減 文殊菩薩が解説
是故空中無識 無受想行識 無眼耳舌身意 無色声香味触法 無限界乃至無意識界 弥勒菩薩が解説
無智亦無得 以無所得故 観自在菩薩が解説