「お姿、一枚お願いします。
200円です。
ふー、これがカラーのお姿?。
タダの白黒にくらべて、
ビジュアルで、いいな、これ。」
「・・・・、タダとは、失礼な。
ご本尊ですよ。
白黒の方が味があっていいよ。」
「・・・・・・、カラーの時代じゃない?。」
「何時の話?。」
・・・・・・、結願後。
「あれー、あれー、なんだろう、おかしくない。」
「えー、なんのこと?。」
「これこれ、これ、違うよ、違う。
白黒のお姿とカラーのお姿、
違いすぎない?。」
「ほ、ほんとだ、なんでやねん。」
「・・・・・・・、えっ、これなんで?。」
「わかったよ、違うんでしょ。
はいはい、うるさいよ。
さっき確認出来たから、もう、いいよ。」
「55番南光坊、これ大通知勝仏でしょ。
なんか、真言宗で一番えらい、仏様
大日如来に、似てますよ。
そっくりですよ。」
「はー、そんなバカな?。」
「あっ、あー、似てる、似てる。
そっくりじゃん。
あれれ、れ。
長髪、冠、腕輪、座り方は似てるけど、
ジェスチャーがちがうよ。」
「へー、・・・・・?。」
「大日如来は、右手で、左手の人指し指を握るけど、
この仏様、左手で、右手の人差し指を握ってるよ。」
「ほ、ほんとですね、うーん。
ひょっとして、手を組むときに間違った?。
ひょっとして、この仏様、元大日如来?」
「うーん、本人に聞いてみないとわかりません?、はは。」
「はー、なんじゃそりゃ?。」
四国八十八ヶ所のご本尊のお姿。
配付されるものは、白黒が基本です。
別途200円(2012年現在)で、いただけます。
白黒とカラーを比べたら、違うところが多々あります。
うーん、どっちが正しいのでしょうか。
それと、真言密教で重要な、大日如来がご本尊の、
札所は、6ヶ所
第 4番 大日寺 金剛界大日如来
第28番 大日寺 金剛界大日如来
第42番 仏木寺 金剛界大日如来
第60番 横峰寺 金剛界大日如来
第61番 香園寺 金剛界大日如来
第72番 曼荼羅寺 金剛界大日如来
だけど、カラーのお姿でこれに、
55番南光坊の大通知如来を並べてみたら、
なんとほぼそっくりです。
大きく、違うところは、ジェスチャーぐらいです、
様々な仏様の基本が大日如来だと言われれば、
それまでなんですが、これはどういう意味なんでしょうか。
白黒で比較すると、座り方と腕輪が同じだけで、
印が若干違うだけで、長髪、冠はかぶっていません。
○変化
菩薩から如来へ昇格するときに、外見の変化がおこります。
菩薩のときつけていた、装飾等を脱ぎ捨て、スッピン状態が如来です。
白黒の大通知勝仏という如来の外見は、腕輪、印、光背以外は、釈迦如来に近いです。
カラーは、大日如来に近いです。
○装飾品
「如来」は、原則装飾品はありません。
だけど、例外があり、大日如来は
宝冠、腕輪、ネックレスなどの
装飾をします。
歴史的に、ほんらい装飾をしない仏様も、
装飾をする例があります、
札所で言えば、
伊予の54番延命寺の不動明王は、
大日如来と同じ宝冠を被っています。
如来の例外(全国レベルで拝見できます。)
・宝冠阿弥陀如来
・宝冠釈迦如来
○カラーお姿
平成16年2月より、200円(2012年現在)
弘法大師入唐1200年記念だったと思います。
○似ている?。
白黒・カラーのお姿で比較?、胎蔵界大日如来、釈迦如来は参考です。
| |
ジェスチャー |
冠 |
座り方 |
座布団 |
首飾り |
ブレスレッド |
腕輪 |
髪 |
服 |
光背 |
カラーお姿
大通知勝如来 |
理拳印 |
五智 |
結跏趺坐 |
蓮華座 |
瓔珞(ようらく) |
椀釧 |
臂釧 |
髻
垂髪を垂らす |
条帛 |
火炎御光(火炎後光) |
白黒お姿
大通知勝仏 |
理拳印 |
なし |
結跏趺坐 |
蓮華座 |
なし |
椀釧 |
なし |
螺髪 |
なし |
火炎御光(火炎後光) |
金剛界
大日如来 |
智拳印 |
五智 |
結跏趺坐 |
蓮華座 |
瓔珞(ようらく) |
椀釧 |
臂釧 |
髻
垂髪を垂らす |
条帛 |
火炎御光(火炎後光) |
胎蔵界
大日如来 |
法界定印 |
五仏 |
結跏趺坐 |
蓮華座 |
瓔珞(ようらく) |
椀釧 |
臂釧 |
髻
垂髪を垂らす |
条帛 |
火炎御光(火炎後光) |
| 釈迦如来 |
法界定印 |
なし |
結跏趺坐 |
蓮華座 |
なし |
なし |
なし |
螺髪 |
通肩 |
二重円光 |
*「結跏趺坐」(けっかふさ)・・・左足を右腿の上の載せて、右足を左腿に載せた坐り方で、右足を外にしています。
*「臂釧」(ひせん)・・・肩から肘の腕を、「臂」(ひ)、「腕釧」(わんせん)・・・腕輪のことを、「釧」(くしろ)
*髪型
・螺髪(らほつ)・・・パンチパーマ
・髻(もとどり)・・・単髻(たんけい) 髪を頭頂部でひとまとめにし、根元で紐で結んだ形
*光背・・・後光、二重円光(光を二重の輪で表したもの)+火炎、舟形
*服装
| |
衣 |
着方 |
| 如来 |
大衣(だいえ)・納衣(のうえ) |
両肩をしっかりと覆う |
通肩(つうけん) |
|
一度左肩に衲衣をかけてから背中にまわし、右脇を通して正面からもう一度左肩にかる |
偏袒右肩(へんだんうけん) |
| 菩薩 |
裳(も)・裙(くん) |
腰から下に巻く |
正面の中央部と両側の前後、計5カ所に襞(ひだ)を作る |
| 石帯(せきたい) |
腰をしめる |
紐で結ぶ |
| 条帛(じょうはく) |
上半身をまく |
左肩から右脇腹にかけて、斜めに垂らす |
| 天衣(てんね) |
かける |
肩から手に |
| 明王 |
裳(も)・裙(くん) |
腰から下に巻く |
正面の中央部と両側の前後、計5カ所に襞(ひだ)を作る |
| 石帯(せきたい) |
腰をしめる |
紐で結ぶ |
| 条帛(じょうはく) |
上半身をまく |
左肩からかけて右脇の下を通し |
| 天衣(てんね) |
腰に巻く |
端をを引き裂いたもの |
○大日如来の印(ジェスチャー)
・金剛界
理拳印(りけんいん)=逆智拳印?
左手で、右手の人差し指を握る。
智拳印(ちけんいん)
右手で、左手の人指し指を握る
(左手の親指を中に入れて、人差し指を立てた拳をつくる。
その人差し指の第一関節から上を、右手の拳で握り込む形)
・胎蔵界
法界定印(ほうかいじょういん)
左手の上に右手を重ねる。
両手の親指の先を合わせて、他の指は伸ばす。
○東円坊
大山祇神社の、神宮寺が一時期、二十四坊あったが、
明治の神仏分離で、東円坊と南光坊のみとなり、
現在は、55番札所は南光坊となった。
この東円坊の本尊は、木造金剛界大日如来座像(鎌倉時代末期の仏師院吉作)です。
確認したら、やはり理拳印(りけんいん)で、
ブレスレット、偏袒右肩以外は、白黒お姿にそっくりです。
場所 今治市大三島宮浦
・大三島町むらおこし事業実行委員会「東円坊の沿革」看板より抜粋。(*は、判別できず)
木造金剛界大日如来座像について
印の結び方が、大日如来のものと逆になっている。
右手を下にして拳をにぎり、その第二指を立て、左手の拳でこれをにぎる理拳印で、
髪が螺髪形の特徴があり、玉服で身に条帛をまとい、腕輪をつけている。
京都梵字資料研究所の斎藤彦松先生の鑑定では、大山祇神社の本地仏大通知勝仏の最も古い様式で、日本で現存唯一の貴重な古像であるという。
「元徳二年四月 院書」の*書*がある。
・24坊
泉楽坊・本覚坊・西之坊・北之坊・大善坊・
宝蔵坊・東円坊・瀧本坊・尺蔵坊・東之坊・
中之坊・円光坊・新泉坊・上臺坊・山乗坊・
光林坊・乗蔵坊・西光坊・宝積坊・安楽坊・
大谷坊・地福坊・通蔵坊・南光坊
○本尊はお姿の写し
昭和20年の空襲で大師堂と護摩堂(金比羅さん)以外は焼失し、本堂は戦後に再建。
その後造られた、ご本尊のモデルになったのが、白黒のお姿。
なので、現在秘仏化されているご本尊は、私たちが日ごろ見ている、お姿同じだそうです。
○ご開帳
四国霊場開創1200年記念のため、2014年11月にご開帳です。
○五智・五仏
| 金剛界 |
大日如来 |
阿弥陀如来 |
阿しゃく如来
(あしゅく) |
宝生如来
(ほうしょう) |
不空成就如来
(ふくうじょうじゅにょらい) |
| 胎蔵界 |
大日如来 |
無量寿如来
(阿弥陀如来) |
宝幢如来
(ほうどう) |
開敷華王如来
(かいふげおう) |
天鼓雷音如来
(てんくらいおん) |
○胎蔵界五仏を、遍路的に?
| 宝幢如来 |
東方 |
発心 |
| 開敷華王如来 |
南方 |
修行 |
| 無量寿如来 |
西方 |
菩提 |
| 天鼓雷音如来 |
北方 |
涅槃 |