お気楽、お四国巡り お四国の仏様

「三すくみ」って、ゲーム理論じゃん。44番大宝寺。

「うっ、動けない、なんだこの空気は、なんだ。」
「さっさと、下山して次へ行くよ、なにしてんの。」
「いや、だから、さっきから動けないんです。」
「動いたらバランスが崩れます。」
「うう、どうしましょう。」
「はー、なんのこと?。」
「これこれ、これ。
みてみて、みて。
カエル、ヘビ、ナメクジ。
これがそろったら、動けないんだよ、牽制し合ってるでしょ。
カエルは蛇に勝てない、蛇はナメクジに勝てない、
ナメクジはカエルに勝てないってこと、わかった。」
「なんだ、ジレンマじゃん、ゲーム理論だね。」
「・・・・・、なんじゃ、それ。」

伊予の44番大宝寺の仁王門近くに、なんと「三すくみ」が居ます。
ナメクジ、カエル、ヘビです。
食物連鎖ではありませんが、カエルは蛇に食べられて、蛇はナメクジに溶かされて、
ナメクジはカエルに食べられます。
これまた、似たヤツがあって、経済学のゲーム理論です。
まさか、お遍路してて、昔勉強した、経済学の知識がよみがえってくるとは、
思ってもいませんでした。
簡単に言えば、「じゃんけん」ですね。

○なんで、ここに?

明治七年(1874)、失火により堂宇を焼失し、再建したときに「伽藍がゆるぎないものとなって欲しい」と魔よけ(まじない?)を施した。
???????、はー、これを聴いた瞬間、まじない祈祷の密教寺院に、中国の土着信仰?道教?の魔よけを施すというのは、これ日本式ということでしょうか?、密教式おまじないは無いのでしょうか。


ここからは、飛躍しすぎかもしれませんが、調べた記録として附記します。

○三すくみを循環からとらえたら

・四国の擬死再生の、生→死→再生に当てはまる。
・それぞれくらいつくすことから、邪を祓う魔除け。
山門にあるということは、結界をはっていること。
・三者動けない、不動です。
これを山門に設置?すれば、動けない=壊れない。

○修験道=三すくみ

修験道のメッカ、空海とも関係のある地ですが、
赤城山(上野 群馬県)、男体山(下野 栃木県)、筑波山 (常陸 茨城県)。
そこにある伝説が、神の化身のムカデと蛇の戦があります。
赤城山(ムカデ)と男体山(蛇)が「戦場ヶ原」で決戦、蛇が勝ったことになっています。
筑波山は有名な「蝦蟇」。

○有名な活劇。

忍者活劇「児雷也豪傑譚話(じらいやごうけつものがたり)」。

児雷也(じらいや)         呪術、蝦蟇(ガマ)。
綱手(つなで 妻 玉手姫)    仙術、蛞蝓(なめくじ)。
大蛇丸(おろちまる ライバル) 妖術、青柳池の大蛇から生まれた。

○「百足(ムカデ)は蛇の脳を喰らい、蛇は蝦蟇(ガマ)を喰らい、蝦蟇は百足を喰らう。よってお互いを恐れる。」

1.中国もの

・周の時代「関尹子( かんいんし)」の「三極」

「螂蛆食蛇、蛇食蛙、蛙食螂蛆、互相食也」
ムカデは蛇を食らい、蛇は蛙(かえる)を食らい、蛙はムカデを食らう。互いに相食らう也

・戦国時代の荘子が著した「荘子」

「ムカデ、帯(子蛇)を甘んず、ムカデ好んでその眼を喰らう」

・宋の時代「卑雅(ひが)」、陸佃が著した百科辞典。

・晋の時代「続漢書」、司馬彪(しば ひょう)が著した後漢の史書。

「ムカデは好んで蛇の目を食べる」。

・明の時代「本草綱目」、李時珍が著した薬学書

「ムカデはナメクジを見ると、足がすくんで動けなくなる。ナメクジはムカデの頭に上り、脳に入り込んで(脳を)食べる」

2.日本もの

太田全斎が著した「俚言集覧」

○ジャンケン

・中国の「五毒令」

親指をヒキガエル
人差し指を蛇
中指をムカデ
薬指をヤモリ
小指を蜘蛛

蜘蛛はヤモリに勝ち、
ヤモリはムカデに勝ち、
ムカデは蛇に勝ち、
蛇はヒキガエルに勝ち、
ヒキガエルは蜘蛛に勝つ

・日本の「虫拳」

親指をカエル、
人差し指を蛇、
小指をなめくじ、

カエルがなめくじに勝ち、
なめくじが蛇に勝ち、
蛇がカエルに勝つ