お気楽、お四国巡り お四国の仏様

おっ、渋すぎる板絵光明真言曼茶羅図は元30番善楽寺もの。29番国分寺。


「あの真ん丸い絵はなんですか、ひょっとして大日如来さん?。」
「あっ、これね、板絵光明真言曼茶羅図。
こいつは、30番善楽寺のやつで、あっちがこのお寺のものなんですよ。」
「えー、廃仏毀釈の爪あとですか?。」
「そういうことです。」
「返さないんですか?。」
「・・・・・。」
「それにしても、渋いですね。」
「大日如来の周りで、光明真言パワーがぐるぐる廻っているのかな?。」
「・・・・・、解釈にもよりますけどね。」
「あれれ、れ、ひょっとしてこっちが胎蔵界?、あっちが金剛界?。」
「そうです、よくわかりましたね、ジェスチャーが決め手ですね。」
「へー、胎蔵・金剛の揃い踏みは初めてだな、かっこいい。」
「私は他人、他人な私。
話が飛躍すぎ、私は他人。」
「なにか、言った?。
それで、ご利益はなんですか?。」
「えー、お遍路さんなのに、ご利益知らないの、ダメだよ。」
「光明真言とは、・・・・。」
「な、長くなりそうだね、はは。」

南国土佐の29番国分寺。
いつも柵があって本堂の中をのぞけません。
ガッカリしていたら、張り紙発見。
ご住職が居たら、拝観可能だそうです。
さっさく、お金を払って見学でした。
その中で、注目の一品が、板絵光明真言曼茶羅図。
極彩色の大日如来さんの周りに光明真言です。
うーん、かっこいいです。
そして、胎蔵・金剛の大日如来さんでした。

○光明真言の功徳

「光明真言儀軌」より

あぼきゃ 三身(法身・応身・報身)万徳の如来の心中密言である。
べいろしゃのう その如来の真実の句(大日如来の真実名)である。
(びるしゃなぶつ「毘盧遮那仏」)
まかぼだら まに はんどま 四摂智菩薩(ししょうちぼさつ)(金剛界の金剛鉤(こんごうこう)金剛索(こんごうさく)、金剛鎖(こんごうさ)、金剛鈴)等の心中密言である。
じんばら はらばりたや 三世三劫(さんぜさんこう 過去・現在・未来における、一切世界と一切時間)で働く一切諸仏如来、一切菩薩等の心中密言である。
うんはった 毘盧遮那如来(大日如来)と無量寿如来(阿弥陀如来)の大神力威猛大勢力の密言である。
地獄を破裂して、浄土を成す働きをもつ真言である。
そわか 大いなる悟りという果をまちがいなく証得するという意味の真言である。

○光明真言ってなに?

わかりやすいものに、和讃がありますので、ここに掲載しておきます。

・光明真言和讃

帰命頂礼大潅頂 光明真言功徳力 諸仏菩薩の光明を二十三字に蔵めたり

「おん」の一字を唱うれば、
三世の仏にことごとく、香華燈明飯食の供養の功徳具われり。

「あぼきゃ」と唱うる功力には、
諸仏諸菩薩もろともに、二世の求願をかなえしめ、衆生を救け給うなり。

「べいろしゃのう」と唱うれば、
唱うる我等が其のままに大日如来の御身にて、説法し給う姿なり。

「まかぼだら」の大印は、
生仏不二と印可して、一切衆生をことごとく、菩提の道にぞ入れ給う。

「まに」の宝珠の利益には、
此世をかけて未来まで福寿意の如くにて、大安楽の身とぞなる。

「はんどま」唱うるその人は、
いかなる罪も消滅し、華の台に招かれて心の蓮を開くなり。

「じんばら」唱うる光明に、
無明変じて明となり、数多の我等を摂取して、有縁の浄土に安き給う。

「はらばりたや」を唱うれば、
万の願望成就して、仏も我等も隔てなき神通自在の身を得べし。
 

「うん」字を唱うる功力には、
罪障深き、我々が造りし地獄も破られて、忽ち浄土と成りぬべし。

亡者のために呪を誦じて土砂をば、加持し回向せば、悪趣に迷う精霊も速得解脱と説きたまう。
真言醍醐の妙教は、余教超過の御法にて無辺の功徳具われり。
説くともいかで尽くすべき。

南無大師遍照尊
南無大師遍照尊
南無大師遍照尊

○参照

光明真言の刻印。16番観音寺。へリンク