この札所のお薬師さんは、元禄年間(1688-1704)ころのもの。
真ん中に一体、両脇に三体の配置しています。
○焼け残った。
昭和43年に本堂が全焼したとき、
唯一焼け残った、向かって一番右側にあったものを、中心にしたそうです。
解説書によって記載が違う
・NHKの書籍によると
金色の無憂最勝吉祥王如来を中心にしているそうです。
・へんろ(伊予鉄発行)によると
薬師瑠璃光如来のみ助かったのを中心にしているそうです。
○手に持っているもの
薬師如来の基本中の基本は、右手に薬壺(やっこ)を持っています。
7体ともそれぞれの手に,何かしらのものをもっていますが,
見た時の記憶でメモしておきます。
向かって 左右の手に |
向かって左 |
真ん中 |
向かって右 |
| 左 |
真ん中 |
右 |
左 |
真ん中 |
右 |
| 本堂 |
花? |
薬壺 |
利剣 |
薬壺 |
諸手を あげている |
手を あげる |
薬壺 |
薬壺 |
? |
両手に 仏舎利?*1 |
両手で 薬壺*2 |
| 白黒お姿 |
上 |
真ん中 |
下 |
真ん中 |
上 |
真ん中 |
下 |
| ? |
? |
諸手を あげている |
薬壺 |
手を水平 |
両手で 薬壺 |
? |
? |
花 |
薬壺 |
利剣 |
薬壺 |
| カラーお姿 |
上 |
真ん中 |
下 |
真ん中 |
上 |
真ん中 |
下 |
| ? |
? |
? |
? |
? |
? |
両手で 薬壺 |
花 |
? |
? |
? |
? |
? |
*1 形が違う,仏舎利なのか?
*2 形が違う? 宝塔 弥勒菩薩が持っているものと同じ?
お姿は白黒,カラーがありますが,不鮮明なためよくわからず
〇諸宗仏像図彙(ぶつぞうずい) 著者 土佐秀信(紀秀信)より
七仏 薬師如来を調べていたら,すごく近い。
本堂と同じ並びにしてみたのが,これ(PIN形式で開きます 2MB)です
| |
|
向かって左 |
向かって右 |
| 1 |
善名称吉祥王如来 |
手をあげる |
薬壺 |
| 2 |
宝月智厳光音自在王如来 |
手をあげて,薬壺が載っている |
宝珠 |
| 3 |
金色宝光妙行成就王如来 |
花 |
宝珠 |
| 4 |
無憂最勝吉祥王如来 |
手をあげて,薬壺が載っている |
手をあげる |
| 5 |
法海雲雷音如来 |
利剣 |
薬壺 |
| 6 |
法海勝慧遊戯神通如来 |
手を水平にし手の上に,薬壺を載せている |
手を水平にし横に出す |
| 7 |
薬師瑠璃光如来 |
両手で宝珠ほ持つ |
○縁起
「四国遍礼霊場記」寂本より
此寺又は井戸寺といふ、里の名によるときこへたり。大師の御建立或は聖徳太子、行基ぼさつともいふ、むかしの事なればさだかならず。むかしの本尊は長八九尺なりけるが、風光野霧にをかされ、身分そこねさせたまひて、漸くみぐしばかりぞ残りてあり。いまの本尊大師の御作、坐像五尺なり。両脇士日・月光及び四天王あり。
鎮守八幡幷に楠明神の社ならべり。此寺むかし盛し時は三町四方の境内也。いまに坊舎の跡十二三所あり。今の門外池中には弁財天祠あり、相つゞき塔やしきあり、同所に若宮あり、今も境内壱町余かこめり。修行千竿の一旧区なり。
○よく見かける薬師如来
薬師如来の光背に、六つの薬師如来の化物、別仏、分身を配置するのが普通です。
○脇侍、眷属
脇侍・・・日光菩薩(向かって左)、月光菩薩(向かって右)。
周囲・・・十二神将、四天王。