お気楽、お四国巡り お四国の仏様

遠目で見たらぼこぼこの物体、ほんとうは、なに?。十一面観音菩薩。


「ぼこぼこしてません?。
なんだ、あれは?。
ここまで上がれば、ほぼ水平で観察できるから、いいね。
デカイから、わかりやすいね。
お遍路に来て、仏像の勉強できますよ。」
「・・・・・、無理矢理、私に話しを聞かせて、
そっちの世界へ引きずり込もうとしてませんか?。」
「あそこに見える仏様は、阿弥陀如来様ね。
知ってる?、観音様は、あみださんの化身なんだよ。」
「そんなの知らなーい、興味ないよ。
さっさと、境内へ行くよ。」
「・・・・・、ふー、ほらほら、みてみて、怒って笑ってますよ。」
「ひょっとして、私の顔が今それってこと?。」
「えー、はは。
おん まか きゃろにきゃ そわか。」

札所のご本尊は間近で拝めませんが、境内にある仏像は、まじまじと拝めます。
そして、細部まで観察できます。
土佐の32番禅師峰寺の駐車場に居る巨大な、十一面観音菩薩。
伊予の44番大宝寺の境内、本堂と大師堂、梵鐘の前に居る、十一面観音菩薩。
ゆっくりと拝めます。
やっぱり、十一面と言われているので、頭の上に付いている、
遠目に見たらボコボコの物体、近くで見たらお顔を観察してみてください、おもしろいです。

○ご真言

おん まか きゃろにきゃ そわか

○十一面観音菩薩

十一面観音の容姿等の説明は、

玄奘訳「十一面神咒心経」(これの解釈書は、唐の慧沼撰「十一面神呪心経義疏」(570年頃))にあります。

・頭

位置 意味
頭部正面 阿弥陀如来の化仏(けぶつ)
3面 正面 菩醍面 慈悲の相で楽を与える
3面 向かって右 瞋怒面(しんぬ)
忿怒面(ふんぬめん)
悪の衆生を見ても悲心を生じて苦を救う
3面 向かって左 狗牙上出面(くげじょうしゆつ) 浄業の者の為に仏道を勧進する
1面 後ろ 暴悪大笑面
(ぼうあくだいしょうめん)
善悪の乱れる衆生の為に悪を改めさせて仏道に向かわせる
1面 頂上 仏面 大乗を修行する者の為に諸法を説いて仏道を極めさせる

・手

右手を垂下し数珠を持つ
左手には蓮華を生けた花瓶を持つ

・材質?

「白檀」とし、代用とするには、「栢木(はくぼく)」を用いる。

○長谷寺様式(真言宗豊山派総本山)

左手に蓮華を生けた花瓶を持つ
右手には大錫杖を持つ

○出典

十一面観自在菩薩心密言念誦儀軌経(不空訳)
仏説十一面観世音神咒経、十一面神咒心経(玄奘訳)

○ご利益

この世で安らかに過ごし、あの世で極楽浄土に生まれ変わる。
すなわち、二世安楽(にせいあんらく)。
現世安穏・後生善処(げんぜあんのん・ごしょうぜんしょ)

「十一面観自在菩薩心密言念誦儀軌経」より。

・十種勝利(現世での利益)

1 離諸疾病 病気にならない
2 一切如來攝受 一切の如来に守護される
3 任運獲得金銀財寶諸穀麥等 金銀財宝や食物などに不自由しない
4 一切怨敵不能沮壞 一切の怨敵から害を受けない
5 國王王子在於王宮先言慰問 国王や王子が王宮で慰労してくれる
6 不被毒藥蠱毒。寒熱等病皆不著身 毒薬や虫の毒に当たらず、悪寒や発熱等の病状が出ない。
7 一切刀杖所不能害 一切の凶器によって害を受けない
8 水不能溺 水の難に遭わない
9 火不能燒 火の難に遭わない
10 不非命中夭 不慮の事故で死なない

・四種功德(来世での果報)

1 臨命終時得見如來 臨終の際に如来とあえる
2 不生於惡趣 地獄、餓鬼、畜生に生まれ変わらない
3 不非命終 早死にしない(獣にたべられない)
4 從此世界得生極樂國土 今生のあとに極楽浄土に生まれ変わる