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吉野川沿いに形成されている阿波の札所。 1番 霊山寺 釈迦如来 とならんでいますが、お寺の名前を見たら、当時の世情を反映しています。 ○縁起 霊場会hpより 大同年間に弘法大師がこの地を巡教して逗留されたときに阿弥陀如来を感得し、如来像を刻んだのが本尊として祀られたと伝えられている。その際に、大師は生・老・病・死など人間として避けることのできない苦難に、10の光明と、輝く楽しみが得られるようにと「光明山十楽寺」の寺名を授けたといわれる。 「四国遍礼霊場記」寂本より 此寺来由きかず。弥陀を安じて十楽と云。蓋、此尊を念し奉る所、去此不遠にして、即楽邦なりとしめさんゆへとおぼゆ。寺後は山により、山けはしからず、松風常に通へり。前は田畝綺かんはたのごとくわかれたり。来る人風煙の翫ぶへき事を思ひ、世俗のみな空なる事をさとるとなり。 ○ご詠歌 御詠歌 人間の八苦を早く離れなば 到らん方は九品十楽 ○往生要集(おうじょうようしゅう)
源信(恵心僧都(えしんそうず))が寛和元年(985年)に、浄土教の観点より、多くの仏教の経典や論書などから、 巻上 大文第一 厭離穢土--地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天人の六道を説く。 巻中 大文第五 助念方法--念仏修行の方法論。 巻下 大文第七 念仏利益--念仏を唱えることによる功徳。 ○身相神通楽の五通 神足通 どこへでも自在に行ける力。
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○浄土の十楽
| 楽 | よみがな | 引用 | いつ | どんなことがおこる | |
| 1 | 聖衆来迎楽 | しょうじゅらいごうらく | 観経・平等覚経 | 安らかな死に臨む | そのとき、紫雲に乗った阿弥陀如来が、観音菩薩・勢至菩薩を脇侍に従え、さらに諸菩薩や天人を引き連れてのやってきます。 そして、観音菩薩が差し出した、大光明につつまれ蓮台に坐し、阿弥陀如来に従い菩薩の仲間入りを果たして、西方極楽浄土へ迎えられる |
| 2 | 蓮華初開楽 | れんげしょかいらく | 観経 | 極楽に到着した時 | そのとき、開いたばかりの蓮の花に迎えられます。 体が何時しか紫磨金色に輝ききじめ、宝衣、宝冠につつまれ、そして五感が研ぎ澄まされて、見るもの聞く音すべてが澄み輝きます。 宝池、宝林、咲く花、飛ぶ鳥、走る生き物、極楽を初体験し、その中で時を分かたず如来、諸菩薩を拝し、大悲の法音に浴します。 |
| 3 | 身相神通楽 | しんそうじんつうらく | 双観経 | 極楽での出来事 | 極楽に生まれると、仏の三十二相が身に着き、五つの超人的な神通力までそなわります。 そして居ながらにして、全宇宙の妙色、妙音に触れ、何千億も隔たった所に、また何千億年にもわたる世界に自在無碍に行き来ができるようになります。 |
| 4 | 五妙境界楽 | ごみょうきょうがいらく | 双観経 阿弥陀経他 | 「美」を究めれば、五感の対象となる「色・声・香・味・触」に行き着きます。 | |
| 5 | 快楽無退楽 | けらくむたいらく | - | 極楽浄土での快楽は果てることが無く永遠に続きます。 | |
| 6 | 引接結縁楽 | いんじょうけちえんらく | 心地観経 | そなわった神通力で何時でも、縁ある人を引き寄せ、恩に報いる(極楽に生まれさせる)ことができます。 | |
| 7 | 聖衆倶会楽 | しょうじゅくえらく | 阿弥陀経 法華経等 | ここに集う阿弥陀仏をはじめ、数知れない菩薩衆と時空を共にして、いくら説いても果てしがありません。 | |
| 8 | 見仏聞法楽 | けんぶつもんぽうらく | 双観経 | 阿弥陀仏を直接礼拝し、直接教えを聞きことができる。 | |
| 9 | 随心供仏楽 | ずいしんくぶつらく | 阿弥陀経 | 美しい花を籠に盛って阿弥陀仏に捧げたり、諸仏に供えようと思えば、いつでも即座に阿弥陀仏は願いを叶えてくれるので、諸仏にお仕えするのに恵まれます。 | |
| 10 | 増進仏道楽 | ぞうしんぶつどうらく | 竜樹の偈 | この世で果たすことができなかった「悟り」に到達する。 | |