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「おー、あの山、あの山の上に札所。 近づけば近づくほど、高くなるよー、はは。」 「お遍路さーん、荷物、預かりますよ。」 「ふー、ありがとう、担ぎますから、ありがとう。」 「坂、きつくない?、荷物、重くない?。」 「休憩、休憩。」 ・・・・・、十分後。 「それじゃ、歩きますよ。」 「えー、もー、もー、歩くの、あとどれくらい?。」 「うーん、30分かな?。」 「はいはい、正確には40分ね、はいわかったますよ、ふー。」 「それじゃ、行きましょう。 覚悟決めましたね。 あれれ、ザック忘れてますよ。」 「・・・・・。」 「忘れてますよ。」 「・・・・・、あなたが背負うから問題なし。」 「えー、えー、えー。」 「さっき預けなかったから罰です。」 「ば、罰、えー、悪いことしてませんよ、なんでー。 ま、修行になるからいいかもね。 あんたの修行肩代わりするから、あんたのご褒美、御利益をもらっちゃいますよ。」 「はー、勝手にどうぞ。 あー、軽い、軽い。」 ・・・・・、数十分後。 「おーい、おーい、おーい。 ザック返してくれますか?。」 「はー、ご利益がもったいないから返せ?。」 「ふふ、ちがいますよ。 なんか背中が軽くなって、ふわふわしすぎ。 やっぱり、ザックは背負わないとダメだね、ふふ。 うっ、やっぱり、重いな、ふふ。」 背負いなれたザック。 おろせば見も心も軽くなれますが、 ザックの重さになれたからだがリズムが取れないと、 背負いたがります。 これも、おもしろい現象でした。 |