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「いやいや、絶好のお遍路日和ですね、ね、ね。」 「・・・・・・・・、さっきから五月蝿い、しずかに歩けよ。 街中でおしゃべりしたら、近所迷惑なんだよ。」 「・・・・・・・・、ふー。 えーと、この地点から札所を逆算したら?。」 「やっぱり、無理ですよ。」 「通過ポイントの時間おかしいですね。」 「のんびりしすぎたかな、はは。」 「はは、じゃないよ、ちゃんとナビしてよ、もー。」 「それじゃ、ダシュ、ダシュ。」 「うおー、おいてかないでー。」 「ふーふーふー、セーフ、セーフ。 はは、汗びっしょり、はは。」 「間に合ったでしょ、もー、遅いよー。 だから、ジジイと一緒に歩くのイヤなんだよね、ふふ。」 「・・・・・・・、お遍路の世界じゃ、まだ若者ですけどね、はは。 それじゃ、JRで帰りますか。」 「えー、あんたたち帰っちゃうの?。」 「仕事ありますからね。」 「・・・・・・・・。」 「毎日が日曜日じゃないですからね、はは。」 ・・・・・・・・、数分後。 「おっ、きたきた、きましたよ。時刻どおり。 えっ、なんでこんな人が乗ってるの?。」 「帰宅タイムだからじゃない?。」 「あっ、そうか、なーんだ。 うっ、だけどイヤだな。 私、汗いっぱいかいてるけど、臭ってません?。」 「・・・・・・・・、加齢臭にプラスされてます。」 「えー、えー、えー、最悪?、みなさんごめんなさい。」 真夏遍路より、汗かかなくなったけど。 やっぱり、満員列車でごめんなさいでした。 |