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「よかった、昨日から暖かくて、よかった。 カイロも少なくていいね、はは。 これから札所の裏山を越えていくけど、 準備OK?。」 「OKです、ふふ。」 「はー、はりきってるね。」 「ふふ、峠越えは気合いが入って、体が温まるから。」 「なんだよ、それが理由?。」 「・・・・・・、ツルツル、ツル。 うっ、こえー、こえー、雪が凍ってますよ。 ・・・・・・・、えー、えー、氷の下を水が流れてる。 パリ、パリ、パリ。」 「ちょっと、何立ち止まってるの?。」 「氷が、氷が割れそうです。」 「割れたら、下が川です。」 「はー、うそー、・・・・・。 ほんとだ、ど、どうすれば、いいのー。」 「進むしかありません、覚悟してください。」 「えー、ふかぐつないの?。」 峠越えの歩き遍路道。 夏は豪雨で瀧状態。 冬は凍結でツルツル状態。 ちょっと気温がゆるんだから、表面が凍り、その下が川状態です。 ひじょうになやましい状態になっています。 道沿いも雪に隠れて、下に何があるかわからないので、 危険です。 仕方ないので意を決して前に進むのでした。 |