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へー、ここから田んぼが続くな、人気がないよ。
「おはよー。」
えっ、びっくりしたー。
「おはーございます。」
「お遍路さんでしょ。」
「はー、そうです。」
「朝のお散歩ですか。」
「日課なんですよ。
それとここ歩き遍路さんが通るから、楽しみにしてるんです。」
「えー、なんで。」
「はは、いろいろお話できるでしょ。」
うー、お話ね、遍路している理由も聞かれるのかな、イヤだな。
まともな理由なんかないんだよね、ほんとうは、ふー。
えー、なんだよ、朝の散歩の暇つぶしで、
お遍路をつかまえているの、たまったもんじゃないな。
それにしても、しゃべるなおじさん。
しゃべりすぎ相方も、ネタがなくなってきてるぞ。
ここらで、分かれたいな。
「あっ、それじゃ、がんばってね。
私こっちへ行くから。」
ふー、よかった、なんだよ。
歩きのリズム崩れるから、迷惑だな。
早朝からさん歩している近所のおじさん。
どこからともなく現れて、しゃべるしゃべる一方的に。
歩きのリズムが崩れる、崩れる。
朝一番は、歩きながら今日の行程を練るんだから、ジャマなんだけどな。
おじさんの暇つぶしに付き合わされて、はっきりいって、迷惑でした。
これも修行だということ、お大師さん。 |