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「ここで休憩、休憩してて。」
「えっ、私を置いて、どこかへ行こうとしてるの?。」
「いやー、お疲れかと想って、気をきかしたんですけど。」
「あんたが単独に動いたら、何か美味しい物ゲットしているから、
私も同行させてもらいます。」
「えー、同行二人?。
はは、山上じゃ、なにもありませんよ、はは。」
「どこへ行くの?。」
「えーと、ここから、600mぐらいのところかな。」
「えっ、そんなにもあるの?。」
「ハイ到着です。」
「なんだ、すぐそこですな、おいしいものは、どこ?。」
「ないない、無いってば、ここは、歩き遍路さん、必修参拝地なの。
あそこの鳥居から、石鎚山が、みえるでしょ。」
「なーんだ、石鎚山の遥拝所?。」
「横峰寺の奥の院、星ケ森です。」
「へー、ひょっとして、夏至とか冬至に、あの鳥居に太陽が入ってくるってこと。」
「そりゃ、伊勢神宮だよ、うーん、それどうかな?。」
「わ、わかりません、へへ。
たぶん、ここは星に関係するから、
鳥居の方角と石鎚山に関係する星があるんじゃない?。」
「ふーん、金星?。」
「・・・・・・・。
そう言えば、ここから石鎚山へ行く、ルートが地図に書いてあったね、これかな。」
「えー、1日かがりだよ、どうやって、時間配分する?。」
「・・・・・・・、ひょっとして、行く気じゃないよね。」
「行かないの?。」
「お一人でどうぞ。」
伊予の60番横峰寺の奥の院。
星ヶ森。
ここに鎮座している、金(かね)の鳥居。
よく遍路解説本に掲載されている物です。
実物は、デカイかとおもっていましたが、小さい鳥居でした。
その向こう側には、石鎚山が見えます。
遥拝所でしょうか。
お大師さん、ご自身の厄除けのための星祭りの行を修したそうです。
○石鎚山への道標
石鎚山頂 13.1km
往 8時間
復 5時間30分
○星ケ森 伝説より
白雉二年役之小角、この地より石鎚山を遙拝し藏王権現を感得せらる
弘法大師四国巡錫の石切り四十二歳除厄のため、星祭を修し給う因ってこの地を星森と名づく
寛保二年建立の鉄の鳥居があるのでかねの鳥居とも云う。
○横峰寺縁起より(Webより収集)
弘法大師、再度入山ありて護摩修行あり、中国・四国・九州に雨なく旱天打ちつづき、
悪星降り疫病流行す。
依て時の帝嵯峨天皇の勅を受け、悪星退散、吉星の祭典を行ひ、護摩修行をなし給ふ。
初壇より諸星天下り、太陽の光を陰し供養を受けられ、十七日の満願には空より独鈷杵降りて
秘壇に霊端を示し、甘露の雨を十方に降らす。 |