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「海が見えない、不安だ。
海が見えない、怖いよ。」
「もー、さきから何ブツブツいってるの?。」
「365度山と川だから、海が見えないんだよ。」
「そりゃ、そうじゃない。」
「うう、海辺育ちだか、山の中が怖いんだよね。」
「えー、そりゃ、変よ。
私、お町育ちだけど、全然そんなこと感じませんけど、はは。」
「ほらほら、ほら、木が揺れてるよ、怖いよ。
山が動いているよ、怖いよ。」
「そりゃ、風が吹けば、木も揺れますよ、はは。」
「それはそうと、まだ宿に着かないの?。」
「・・・・、まだまだですよ、はは。」
「うえー、お腹すいて、怖いよー。」
「はー?。」
海辺で育ったせいか、小さいときから山が苦手でした。
特に、木々がゆっくり、ゆっくり、揺れて山が揺れているようで、怖かったです。
だから近づかなかったのに、歩き遍路したら、否応なしに山の中です。
特に、高知から愛媛に入ってから、それが顕著でした。
四国の遍路は、海岸線の辺地だといわれていますが、
宇和島から松山までは、海岸が、海が見えません、感じることができません。
私にとっては恐怖の行程でした。 |