3 月 の 日 記 [5]
3月某日:

メグ・ライアン…!?
いつもお世話になっている上社ペットクリニックへりゅうの2回目の伝染病ワクチンを接種しにいく。仔犬を抱えた私を見て、顔見知りのAHTさんが一瞬目を見張り、
「ワンちゃん、飼われたんですか?」
思わず
「はあ、いつの間にか…」
などと言ってしまったが、可愛い盛りの仔犬を顔見知りの人に見てもらうのは、なんというかやっぱり嬉しいことだ。この日はいつもうちの猫たちを診ていただいている院長先生の診察で、体重測定と検便、そしてワクチン接種をしてもらった。その後少し雑談になり、どこのショップで購入したのかとか、パピヨンの特性、狂犬病の注射の時期なんかをご説明頂いた。

今日、りゅうに接種してもらったワクチンは5種。予防出来る伝染病は、ジステンパー、パルボウィルス感染症、伝染性肝炎、パラインフルエンザ感染症、アデノウイルス2型感染症の5つ。ワクチンは他にも7種、8種などがあり、住環境やその獣医が取り扱っている種類によって打ち分けられるという。りゅうの場合は、街中でアウトドアなどへ連れて行くこともないので5種で十分だとのこと。シッティングのお客様の中には、同じように街中にすんでいるのに10種のワクチンを受けている子もいるのだが、こうした説明を飼い主さんたちは受けていないのかも知れないななどと思う。ちなみに我が家の猫たちはホテルへ預けることすらない完全室内飼いなので、皆3種のワクチンを接種して頂いている。りゅうは診察台の上でも元気一杯。院長先生はしきりに
「パピヨンはマメだからねー。」
とおっしゃっていた。診察と雑談の間、りゅうはメグ・ライアン似のAHTさんがかまってくれていてたいそう嬉しそう。仔犬でもやっぱり美人はわかるんだね。この日のりゅうの体重1.8kg。
「今日は激しい運動は避けて下さーい。」
と言われたが、この小型ターボエンジン搭載のおチビさんにそんなこと言い聞かせるなんてとても無理です…。というわけで、本日はゲージの外でのお遊びはなし。

夕方4時から、八事のパッシーくん(ダルメシアン・3歳)のお散歩。大変体力のある子で、1時間、八事の坂を昇ったり降りたりしてもまだまだ元気が有り余っている。それでもパッシー君は訓練士さんについてトレーニング経験があるので、私のコマンドにもすぐに従ってくれ、いつも楽しい時間をすごすことが出来る。リードを微妙にコントロールするだけで、私の方にさっと集中するのがわかる。


3月某日:

まりちゃん
まりちゃんは9歳のMIX犬。吹上I.C.の近くにある光明堂鍼灸療院さんの看板娘。5月の連休にご家族が旅行のため留守をするので、シッティング依頼があった。初対面のときは、牙を見せて唸っていたまりちゃん。2週間後の2回目のテスト散歩の時もハーネスをつけようとすると口のなかで「ウウウッ」と威嚇。今日は3回目。ようやくカラーに触っても唸らなくなったので、まずカラーにリードをつけてまりちゃんのハウスのあるスペースから外に出て、お散歩の途中でハーネスをつけることに成功。自分のスペースにいると安心からか唸り声を出す子は多い。そこへお家の人が出てきたりすると加勢がついてよけいに吠えたりする。

まりちゃんは食べることが大好きなので、ささみジャーキーをあげて仲良くなる作戦をとった。知らない人に対する警戒心が強いだけで、慣れるとすごくおとなしいいい子。但し、体重が20キロくらいあって、毛がふさふさしているので見た目はかなり大きくて、そんな子に威嚇されるとなれないとやっぱりちょっと引いてしまう。それでも町内を歩いていると、あちこちから「まりちゃん」と声がかかり、おやつを貰っている。人気者なのだ。

3回目の今日は囲いの外から声をかけても吠えないどころか尻尾を振ってハウスから出てきてくれた。もう大丈夫。ここまできたら5月には安心してお留守をお預かり出来る。 4月も週1回のお散歩をすることになった。