3 月 の 日 記 [1]
3月某日:

ジャンプする仔犬
一緒に住む妹と甥っ子と3人で、長久手町のペットショップにしんのすけくんの首輪を買いに行く。そこのショップでウィンドウ越しに作られたブースにいるパピヨンがやたら元気で、自分の体高の倍以上の高さまで何度も何度もジャンプして、私たちに少しでも近づこうとする、妹はすっかり気に入った様子でさかんに「かわいい、かわいい」を連発している。他にも仔犬用のガラスケースにまだ手のひらに乗るくらい小さな赤ちゃんとお母さんのパピヨンがいて、お母さん犬は私たちが近寄ると警戒して吠える。

ウィンドウのブースにいた子は男の子か女の子か書いていなかったけど、お母さんと一緒にいた子は女の子。犬を飼おうと決めてはいたが、どの犬種にするか、買うのか貰うのか、買うならブリーダーさんからかショップか、などと細かいことを一切考えていなかったけど、このショップのジャンプするパピヨンの仔犬を見た時から、飼う事を前提にして次々と考えるようになった。

結局このときはしんのすけくんにプレゼントする首輪も買わず、お店の入り口でジャンプし続けるパピヨンに心を残しながら、お店を後にする。家に帰ってさっそく犬種カタログでパピヨンのページをチェック。しつけがしやすく、小柄だけど丈夫で先天的な疾患もあまりない種類とある。性格は友好的で明るく、毛は抜けにくい、ともある。ふむふむ、なるほど…。読めば読むほど、私にぴったりな種類だなあ、などと思いながら、明け方近くまであれこれ他の犬種のページも読んでしまった。


3月某日:

ある大手のペットショップ3軒と幹線道路沿いにあるショップ2軒をはしごして、仔犬をチェックする。昨日みたジャンプちゃんが忘れられず、どうしてもパピヨンに目がいってしまう。1軒につき1時間くらい居座って眺めているうちに、ゲージの清潔さや店員さんの様子なども気になり始めてしまう。ウンチで遊んでいるのは珍しくないけど、ゲージの壁に古いウンチがこびりついていたり、店員さんが仔犬用のフードの入ったプラスチックケースを口にくわえて作業しているのを見てひいてしまった。それに声をかけない限り、お客さんとは思わないのか「いらっしゃいませ」とかも言わない。

1軒のショップではパピヨンがいなかったので、次はいつ頃入ってきますか、と店員さんに聞いてみたところ、毎週水曜日が入荷日で入ってきて始めてどんな犬種がいるかがわかるとのこと。ふーんと思いつつ、念のため電話番号と名前を紙に書いて、入ってきたら連絡を貰うことにした。それにしてもいろいろあるなあとか、こんなものかと思いながら、午前2軒、昼から2件、夕方1軒を制覇して帰宅。なかなかいい勉強になった。