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五島邦治の本

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公刊され、書店で購入できる本を年代順に紹介しています。

 

京都市編『京都歴史と文化』2宗教と民衆  (共著)        2,243

平凡社      平成 6 5

2 「宗教界の新風」を担当。

 京都の宗教に関する歴史の中で鎌倉時代に関する部分を執筆。法然の浄土宗、親鸞の浄土真宗、栄西や道元の禅宗などの新仏教、これに対する、高山寺を開いた華厳宗の明恵、神護寺を復興した文覚、社会活動を行った法金剛院の導御など旧仏教からの改革運動、それに祇園御霊会などの市中における祭礼、民間の信仰などについて、概観する。

『源氏物語 六條院の生活』     (監修共著)         3,450

(財)宗教文化研究所・風俗博物館            平成1010

京都にある風俗博物館の六條院四分の一模型を舞台に、装束を着せた人形や調度を配して『源氏物語』の名場面を具現しながら、平安貴族の風俗や生活、文化、それに歴史背景や京都の史跡など、多くの写真を使ってわかりやすく紹介した本。模型には見えないように、できるだけリアルに、忠実な場面の撮影を心がけた。はじめての体験であったが、いろいろな職種の人と協力しながら、新しいものに挑戦する、という貴重な時間をもらった。ビジュアルな本。『源氏』ファンにお勧め。

近松研究所十周年記念論文集編集委員会編『近松の三百年』   (共著)    9,450

和泉書院           平成11 6

「溝川家文書の内容と意義−『大和守日記』との関係を中心に−」を担当。

 平成8年7月に京都市北区上賀茂の溝川家の襖の下貼りから見つかった「溝川家文書」について、その内容と伝来について述べた。文書の内容は、『大和守日記』の記主として知られる松平直矩に嫁いだ東園家の長(なが)の周辺)から、実家である大納言東園基賢の雑掌に近辺の報告をした書状群が中心である。また、溝川家住宅はもと上賀茂社家の岡本(宗)家の住居で、その祖岡本宗村は東園家の雑掌を勤めていたらしい。この岡本宗村こそ、文書中の大部分のものの宛名に見える「岡本左近」であった。偶然が偶然をうんで史料が伝わり、それがわたしと出会ったという、なにか運命的なものを感じた。

『京都 町共同体成立史の研究』    (単著)     7,770

岩田書院      平成16

わたしが主として研究してきた、京都都市民と町共同体に関する論文をまとめたもので、平安京成立時の都市民の成立からはじまり、組町が成立する室町時代末期・安土桃山時代まで、歴史の流れにしたがって、町共同体が成立する経過を論述したもの。現在、京都の町の伝統をどのように受け継ぎ、どのように発展させていったらよいかが、大きな課題となっているが、まず京都の町とそこに住んだ人々の歴史を知ってほしい、というのが、わたしのささやかな願いである。専門研究者向け。

『京都の歴史がわかる事典』      (監修共著)     1,575

日本実業出版社      平成17

トピックで京都の歴史をたどる一冊。在京の研究者と共同で、現代の京都を歩くことを踏まえながら、楽しく京都の歴史がわかるように構成した。どの時代から読んでもよいように、それぞれの項目は独立しており、豊富なコラムで周辺の京都の豆知識を紹介する。最初から一通り読むと、京都の歴史がおおよそつかめるように工夫してある。京都で育ってきた著者からの経験とアドバイスが満載の一般書。京都の歴史を歩いて訪ねたい方にお勧め。

『源氏物語と京都 六條院へ出かけよう』      (監修共著)    2,520

(財)宗教文化研究所 発売 光村推古書院      平成17

先の『源氏物語 六條院の生活』から7年がたち、展示も充実してきたので、記念展示を機会に展示図録を兼ねて、4分の1模型を使って、六條院行幸の場面を具現し、現代の京都をからませた年中行事の紹介、牛車で清水寺、輿で鞍馬寺への参詣、お忍びの虫垂衣姿で七条の市へショッピング、などの平安京ガイドの本に仕立てました。超ビジュアル。またまた『源氏』ファンにお勧め。

大山喬平監修『上賀茂のもり・やしろ・まつり』     (共著)     2,940

思文閣出版         平成18

「社家町に住む人々」「御戸代神事と猿楽能」を担当。

前者では、江戸時代に、社家町のひとつ池殿町の惣堂で起こった盗難事件の顛末を手がかりに、百姓を中心に社家町の仕組みと、その自治のあり方を考えた。後者では、上賀茂神社で毎年6月から7月にかけて行われる御戸代神事で、室町時代から丹波の矢田座が神事芸能として演じてきた猿楽について、矢田座の勢力は実際には劣勢で、名目的な大夫を勤めながら、実際は他座の猿楽座を雇っていたことを、古文書から明らかにした。

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瀧浪貞子編 歴史と古典『源氏物語を読む』      (共著)    2,940

吉川弘文館         平成20

「王朝貴族の生と死」

『源氏物語』は日記史料からは伺い知ることのできない、平安時代の人々の死や遺体に対する思いを読みとることができる。たとえば、死そのものよりもその後の遺体についての描写のほうが詳しいのは、遺体に対する執着が強いからである。また、葬送の地は広い野原が好まれた。反対に、遺骨を納めた墓についての関心は意外と薄く、また鬱蒼とした場所が好まれている。死者は、夢告等の方法で、現世の人に自分の意志を伝える「御霊」の思想も伺い知れる。文学としてのみではなく、そうした事実を私たちに教えてくれる『源氏物語』の史料としての側面に注目した。

『菅原道真の史跡をめぐる』(京都を愉しむ)

淡交社     平成311   

 京都には「天神様」すなわち菅原道真にまつわる神社や伝承地がたくさんある。そうした神社や伝承地を道真の誕生から、栄華、流罪、そして死去、さらにその後天神としての再生、人々の信仰というように、生涯と神としての受容を時代を追いながら、たどる。

『京都の御大礼−御即位・大嘗祭と宮廷文化のみやび−』(展覧会図録)

同展実行委員会(思文閣出版)   平成309     

 平成309月に京都岡崎の細見美術館・京都市立美術館別館で開催された同名の図録。江戸時代の屏風を中心に即位大礼に関する資料が多数展示された。五島は、特別企画「宮廷文化のみやび」の章を担当している。

 

 

 

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■五島邦治のプロフィル

■五島邦治の業績