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毎年恒例の地元の納涼祭でなくてはならないのが子どもたちが打ち鳴らす「子ども祇園太鼓」です。 いつも夏休みに入ってすぐに練習が始まります。その前にそこで使う太鼓を作らなければなりません。 昔から受け継がれてきた和太鼓を毎年締め直しながら使います。全部で6個。湿らせた太鼓の皮と縄を お父さんたちが代わるがわる締め上げていきます。これがかなりの力仕事で、もっぱら元気な若手にお願いする事になるのです。 太鼓を仕上げる道具は欅の丸太をくり抜いて作られた上下一組のリングです。その間に太鼓を挟み込んでボルトで締め上げ、その状態を保つために縄でテンションを維持させるわけです。 |
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お父さんたちの中でも体重のある仲間に上に乗ってもらいボルトを締めます。ボルトを固定する十字交差型の道具は一昨年に割れてしまい、去年から新しいものに替えてもらいました。要である欅のリングもかなりの年月の間にいつ壊れるかわからない状態ですが、騙しだまし使っています。 (自治会にお願いして来年は新しい皮と現代式のボルト型の太鼓を3個買ってもらえそうです) |
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締め付け具合が程よくなったら今度は太鼓を縦にして左右からそれぞれ交互にお父さんたちが縄を思いきり引っ張って編んでいきます。この作業がとても大変で、ひとつの太鼓を作り上げるのにおよそ50分はかかります。 最後の縄の結び目には水を垂らしながらゆるみの出ない様に工夫します。こうして作り上げた太鼓を紅白に布が巻かれた枠に3つづつはめ込んで出来上がりとなります。 |
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この太鼓を使って子どもたちはお祭りの開催される2週間前から毎晩練習をします。高学年の子どもたちは太鼓をマスターすると次に鐘と大太鼓の練習があります。いちばん大変なのが初めて参加する一年生たちです。それでも最終日までにはみんなしっかりと覚えてくれます。 こうして毎年恒例の行事を続ける事で、子どもたちはもちろんみんなが季節感を満喫できるという意味からも多少は苦労もあるものの、伝統を守ると同時に地域の仲間意識の向上と親子の絆が一層確かなものになっていくんだと思います。 そして今度は祭り前日に再びこの太鼓を一旦壊してからまた本番用に締め上げる作業が待っています。お父さんたち、一人でも多く力を貸してくれ〜っ!!! |
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