SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND (Reprise)
(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド/リプライズ)
Time Data: 1分20秒  Recording Data: 1967年3月29日〜
Studio Data: EMIスタジオNo.1 Mixing Data: Take 9
ショウもエピローグを迎える。再び観衆の前に姿をあらわしたサージェント・ペパーズ・バンドはのりのりのロックでエンディング・テーマを披露する。アルバム中で最高に盛り上がる部分でもある。ここではオープニング・ヴァージョンにあったホーンは一切使われていない。ビートルズの真骨頂とも言える素晴らしいハーモニーとタイトなリズムが聴き手の興奮を呼び起こす。後半に曲がシャープする構成はそのスピード感と共にショウの最高潮を暗に演出している。冒頭のポールのカウント中にジョンが"BYE"と呟くのが聴こえる。この曲に関してはステレオ盤とモノラル盤に大きな違いが幾つかある。まず、イントロのギターが一度休拍を入れている。続くリンゴのドラムも2拍多い。そして曲中の観衆の効果音がまったく違う場所に挿入されている。どうしてミキシングが違うのか理由は判らないが、他の曲にも同様の違いが存在する。また、最後の最後にポールが大きな声でアドリブを歌う部分がステレオ・ヴァージョンではほとんど観衆の声にかき消されてしまっている。様々な謎が存在する事が余計にこのアルバムの価値を高める結果になっているのかも知れない。それにしてもこの一曲はどんなハード・ロックにも勝るとも劣らないビートが感じられ、本当にビートルズって凄いんだなと感心させてくれる作品だ。
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