GOOD MORNING GOOD MORNING
(グッド・モーニング グッド・モーニング)
Time Data: 2分35秒  Recording Data: 1967年2月16日〜
Studio Data: EMIスタジオNo.2 Mixing Data: Take 11
ジョンの得意とするネオ・アヴァンギャルドな味付けの曲だ。当時の彼は妻シンシアとの離婚問題もあり生活に疲れていたという。家にいる時にはテレビばかりつけていてコーンフレークのコマーシャルでたまたま流れた「グッドモーニング!グッドモーニング!・・・」というフレーズからこの曲を作った。歌詞の内容も当時の彼の生活と感情がそのまま描かれている。雄鶏の雄叫びからハードなブラス・サウンドを聞かせるのはビートルズとは長い付き合いになるリヴァプールのブラスセクション、サウンズ・インコーポレイティッドの一流プレイヤー。3本のサックスに2本のトロンボーン、そしてフレンチホルンも加わっての重厚なサウンドがこの曲のすべてと言ってもいい。ここではジョージ・マーティンが様々なサウンド・エフェクトを加えている。EMIが所有しているエフエクト・テープの中から第35巻「動物と蜂」、そして第57巻「きつね狩り」のサウンドが後半に使われている。鳥、猫、犬、羊、ライオン等といった動物の鳴き声はジョンの提案により食物連鎖の順番に並べられている。そして馬のギャロップ・サウンドは右スピーカーから左に移動する。最後の雌鳥のコッコッという声はジョージ・マーティンが計算して次の曲のギターのサウンドとリンクさせるという周到な演出が施されている。中間部のハードなギターソロはポールによるもの。このソロは後のアルバム「アビーロード」の"ジ・エンド"でも一部再演されることになる。また、リズムが複雑に入り交じっている点もこの曲の特徴であり画期的だ。リンゴのドラムも素晴らしく、その技術の巧みさがよく解る作品だろう。
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