WHEN I'M SIXTY-FOUR
(ホエン・アイム・シックスティー・フォー)
Time Data: 2分38秒  Recording Data: 1966年12月10日〜
Studio Data: EMIスタジオNo.2 Mixing Data: Take 4
ポールが得意とするヴォードヴィル・スタイルのこの曲の原型はキャヴァーン時代にあったらしい。ジョンは同じ曲だと語っているが、実際は66年9月にこのアルバム用に書かれたもの。ポールが当時の自作曲を元にしているのは事実ではある。シックスティー・フォーとはポールの父親の年令であり年輩者に敬意を表して書いたとされている。「サージェント・ペパーズ」のレコーディング・セッションは66年11月24日からスタートした。まず、「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」から始まりこの曲が2番目に収録され、「ペニー・レイン」へと続く。すなわち彼等はこのセッションで収録された曲はすべてアルバムに入れる計画だったのだ。しかしブライアン・エプスタインの意向で新曲の発表が必要だったため、既に出来上がっていたこの曲以外の2曲がカップリングされシングル盤として先行発売された。当初、B面にはこの曲が入れられる事になっていた。この頃にはビートルズは基本的にシングル曲はアルバムに入れない事にしていたので、こういった形になった訳である。Sound Of The Beatlesのページにも書いてあるが、この他にも「ベイビー・ユア・リッチマン」、「ユー・ノウ・マイ・ネーム」等も同セッションで収録されており、ジョンはアルバムを2枚組にする計画だったと語っている。もしそれが実現していたら、とんでもないアルバムが生まれていた事になる。考えただけでゾクゾクさせられる。 尚、セッション・ミュージシャンによるクラリネットのスコアはジョージ・マーティン。ピアノはポールが弾いている。ジョージ・マーティンはポールのヴォーカル部分をやや回転を速めてミキシングし、ヴォードヴィル風に仕立てた。
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