WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
(ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ)
Time Data: 2分46秒  Recording Data: 1967年3月30日〜
Studio Data: EMIスタジオNo.2 Mixing Data: Take 11
前曲からのメドレーという形をとって始まるこの曲はリンゴのために書かれたものである。作曲は主にポールが担当し、ウェイブリッジにあるジョンの家で書かれた。二人はリンゴの歌い易い低めのキーに合わせて作業した。最初、この曲のタイトルは「バッド・フィンガー・ブギー」と呼ばれ、後にアップル・レコードからアイヴィーズとしてデビューしたバンド「バッド・フィンガー」の名前に使われたという逸話がある。歌詞の中にある"I Get High....."の部分が「ハイになる」という意味からドラッグを連想させるとして放送禁止になる騒ぎさえ起こしたものの、それらもマスコミの深読みに過ぎず、この曲は気弱な男の恋心を歌ったラブ・ソングでしかない。リンゴのヴォーカルをサポートするジョンとポールのコーラスはちょうどリンゴとの掛け合いの形をなし、ポールのスタッカートの効いたベースはまるでドキドキする心臓の音にも聞こえる。冴えない男「ビリー・シアーズ」を演ずるリンゴはビートルズ解散後のソロ・アルバム「リンゴ」でジョンから送られた曲"I'm TheGreatest"でこのビリー・シアーズを再演してみせた。この曲はリンゴの歌うビートル・ソングの中では一番出来の良いものとされ、大勢のアーティストによりカヴァーされた。特に有名なのがジョー・コッカーの曲である。彼のカヴァーはオリジナルをはるかに凌ぐと言われた。
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