谷山 浩子〜その素晴らしい世界〜
NHKの「ラジオ深夜便」という番組では毎月替わりで「深夜便の歌」として楽曲が流れる。様々なジャンル、様々なシンガーで音楽の垣根を越えた曲を紹介してくれる楽しみな企画だ。
最近、「同じ月を見ている」という優しい曲を聴き、誰なんだろう、と調べてみると、何と自分が80年代にこっそり愛聴していた(カセットテープ)谷山 浩子だと判った。
彼女の独特な世界は35年という長い時間の経過の中で、まったく変わらず健在だったことに感動してしまった。
懐かしくてなつかしくてもう一度あの頃の歌を聴きたいとテープを探すもすでに無く、何とかCDを探し当てた。それが「谷山 浩子スーパーベスト」という何とも昔臭いタイトルの作品。たしか自分は当時エア・チェック(もう死語だろうなぁ)で録音したと記憶しているが、まさしくこのCDそのものだった。
「MAY」から始まり「風になれ~みどりのために~」までの16曲はどれをとっても素晴らしい曲ばかり。彼女の、女の子そのものの歌い方と澄んだやさしい声。そして独特の詩の世界が心を揺り動かす美しいメロデイーによって語られる。
特に、「Pyun Pyun」「カントリーガール」「SORAMIMI」「銀河通信」は素晴らしい。
決してメジャーではないけど、彼女を愛するファンは多く、その証拠にこれまで数多くの名曲を発表しここまで安定した活動を続けている事実がすべてを物語っている。
してみれば今時のメジャーという存在は一体何なのかと問いたくなる。
子供から大人まで幅広いファン層を持つ彼女の魅力は何といっても素直で優しい作風。楽しい曲や可愛い曲がある一方で、恋に敗れた複雑な乙女心を歌った曲が思いのほか多い。恋に悩む世代からは共感を得られているんだろうな、と思う。
彼女は1956年生まれだとかで、自分とまったくの同世代。少しポッチャリとした風貌も好き。日本の歌は殆ど聞かないというのが変な自分のポリシーだけど、そのルールを変えざるを得なかったというのが正直なところ。谷山 浩子は自分にとってそれほどの存在なのです。
カラオケにあるのかな?
でも、オッサンが歌うんじゃ変だよな・・・!?
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