MAGICAL MYSTERY TOUR
(マジカル・ミステリー・ツアー)
Lennon & McCartney
DATA
Recording Date:  1967年4月25日〜5月5日録音
Recording Studio: アビーロード・スタジオNo.2
Running Time:    2分48秒
John Lennon: アコースティック・ギター/バック・ヴォーカル
Paul McCartney: ベース/ピアノ/リード・ヴォーカル
George Harrison: リード・ギター/バック・ヴォーカル
Ringo Starr: ドラムス/タンバリン
Others: (セッション・ミュージシャン)トランペット
データを見ればお判りの様に実はこの曲は「サージェント・ペパーズ」のレコーディング・セッションで最後に録音される「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド」の製作作業を一時中断して録音されたものである。最初から繰り返される"Roll-Up for the Mystery Tour"の歌詞が続くバッキング・トラックが最初に録音された。2日後、間を埋める様々な言葉(招待券や予約席など)を歌詞にヴォーカル・トラックが完成。5月3日にトランペット・トリオによるホーンを加えて5日に最終ミックスがほぼ完了。彼等がインド旅行から戻った9月に最終的アレンジが施されミックス・ダウンされた。
映画のタイトル曲でもあるこの曲のオープニングの派手なホーンとシンバルの音はこれから始まる不思議な旅の幕開けに相応しいサウンドだ。
ロックからワルツ、最後にはジャズまでとあらゆる要素を詰め込んだ曲構成はマジカルそのもののイメージ。またバスが左右に移動するエフェクトはリスナーが一緒に参加している雰囲気を作り出してくれる。この時期、ポールのLSD服用の公式発言が大問題になっていて、実際に曲の歌詞も薬でハイになりトリップしようという意味が歌われている。
Roll Upはジョイントを巻く事であり、マジカルでミステリーなトリップはそのものズバリだ。事実ポールはこの映画がトリップを表現していると認めている。
サウンドは完璧に「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の収録曲と同等で頂点を極めた本物のビートルズ・ミュージックである。
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