檜材への一発墨書き表札
群馬県農林大学校の一角に設けられる支援センターに掲げられる表札看板です。
県の林野部にいる知り合いから依頼され、作成しました。板は檜系(姫松)というもので、直接墨で書きましたが、墨の散りを抑えるために予め白墨(チョーク)で表面を擦り、処理してから書き上げました。失敗が赦されない作業だけに大変に気を遣う仕事です。
本来はこの後にクリアー塗装処理をする場合が多いのですが、先方の希望でこのまま掲載する事になりました。
板に直接墨書きしたものは、雨風などで木自体が痩せても文字だけはしっかりと残るという特徴があります。これは、墨の成分に含まれる防腐効果によるものです。
ただ、近年は空気汚染により板が黒ずんでしまうので、なかなか思う様には行かないのが現実です。
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