毎年有志の仲間で出かけるハイキング。今年はこの5月に続いて初の年2回となる計画を実行した。秋は何かと行事が多く時間がとれる仲間はどうしても少なくなってしまう。今年2回目という事もあってか参加したのは大人10人に子供が2人というこれまでの最少人数での実施となりました。
場所は高崎から下仁田に走る上信電鉄を利用した富岡市の神成山(かんなりやま)ハイキングコース。
下仁田がすぐ目の前という南蛇井駅を下車してのスタートです。
高崎駅0番線が上信電鉄ホームです。 南蛇井駅、無人駅でした。 これが神成山。見た目は低いけれど....。

しばらく普通の道路を歩きます。この日は小春日和。仲間にはインディアン・サマーと表現していた者もいたくらい穏やかで温かな日でした。要所要所にコースを示す小さな立札があるのでコース入口を見落とす心配はありません。登山口にある通称「大サボテンの家」とは丈の高いサボテンが建物に縛り付けられている変な個人住宅の事でした。何か無理矢理作り上げた様なイメージは田舎によくある伝説のカッパのミイラみたいな価値観で妙に気味悪かったのが正直な気持ち。それを裏付けるものがあとで現れます。
最初からいきなりきつい勾配です。 途中から上信越道を望む。 激しい上り下り。角度が分かるかな〜?

最初から角度のきつい上りが約10分ほど続きます。あまりの良い天気に誘われてつい缶ビールを飲みながら登った自分には更にキツい状況でした。途中所々に祠や石碑が見られます。つい最近まではこのハイキングコースはごく普通のけもの道だったそうで、地元と上信電鉄が協力して整備した様です。
とは言ってもまだまだ完全なコースでは無く、天候の状況によっては迷ってしまいかねない危うさはありそうです。平坦になった場所に何か箱が置いてあります。気味の悪い標本類が収まった白いガラス箱には何とか博士の博物館とか読めそうな表記。カマキリの卵や野生動物の糞、さらにはカラスの頭部などが入っていてとにかく気持ち悪りぃ〜。横溝ミステリーの時空間に迷い込んだかの様でした。
断崖絶壁多し。甘い気持ちは禁物です。 ピークから望む富岡方面。ここでお昼ご飯でした。 近道は完全なけもの道でした。

ここがピーク?と思う間もなく次の上り坂・・・という具合にアップダウンが続きます。そうこうするうちにすれ違ったハイカーの嬉しい言葉「この先がピークですよ」。やっと頂上に到着です。そこには登山者名簿がありました。様々な地域からたくさんのハイカーが来ているんだなぁと分かりました。ここで昼食をとりました。頑張った小さな子たちも美味しそうにたくさん食べました。
お昼を食べた頂上の遠景。 神成山を右にして妙義連山を望む。 田園を歩きながら温泉に向かう一行。

午後は更に先の「宮崎公園」を目指すものの、予約している保養所の時間の関係で急遽下山する事に。
ここで道標に従って「宇芸神社跡」方向に向かう。しかしその道は先に進むにつれて道が怪しくなる。実際にけもの道ですらなくなりつつある。それでもなんとなく民家が見えた気がしたので冒険心一杯に更に下へ向かうと舗装された道路に行き着けました。無言のうちにもみんなは安堵の気持ちに。
予約していたのは「かぶら健康センターかのはら」という新しい温泉施設。早速チェックインしてみんなで暖かいお風呂に入りました。部屋で乾杯!!!。約3時間寛ぎました。
外がすっかり暗くなった6時前に帰りの電車を拾いに「神農原」駅に向かいました。みんなしこたま飲んでいたので帰りの列車の一両は貸し切り状態。幸いガラガラだったので気兼ねなく騒げました。
高崎で解散後、それぞれ帰路につきました。その後何人かは更にはしごをした様です。アッパレ!
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今回のハイキング、実際には登山といえる強行軍でした。実際子供が少なかった事でかえって良かったと思います。このコースを計画している方々はあまり安易に考えない事を忠告したいと思います。
このコースの楽しみは春先に咲く「翁草」という絶滅危惧種植物の観察がメインとの事。情報は別記アドレスからご確認ください。
でも、今回のハイキングはとても楽しいものでした。やっぱり仲間っていいよね。
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